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中高年向けみそとんかつ

昨日、偶然みつけた、じゃなく教えてもらった亀岡の絶景スポットを書いた。

そして、グルメでも見つけてしまったのだ!地元民が愛するB級グルメを!

涅槃像に行く途中、渋滞というほどでもないが、のろのろと動いているときに真っ赤な看板が目に入った。

しん愛はわからんとして、みそとんかつ?!みそとんかつといえば、名古屋でしょ?!という突っ込みがあることを想定しての一番下の文言。

名古屋のみそかつとは違います!

ここまでしか読めなかった。真ん中の黒字部分は背景に溶け込んでしまって読みづらかったといったほうがあっているかもしれない。何が違うのだ?気になって気になって仕方がない。

調べればわかることだろうが、それじゃあ面白くない。今日の遅いランチは名古屋のみそかつとは違うみそとんかつで決まりだ。

お昼も過ぎた13時半、待つこともなくすんなり着席。カウンターには蝶ネクタイのおじさん、ウェイトレスもタイトスカートにチョッキの制服をきて、昔ながらのレストランといった雰囲気だ。

イスには布がかけられ、テーブルにはラミネートしたおススメメニューが散在。お食事からデザートまでよりどりみどりで、デパートの最上階にあったファミリーレストランを彷彿させた。

しかし、メニューは決まっている。名古屋とは違うみそかつだ。

名物みそかつ定食1600円が安いのか高いのかよくわからないが、おとなしく待つことにする。

ほっかほっかのお手拭きで顔をふくのをぐっと我慢し、女子らしくそっと手を拭きながら、テーブルに置かれた割りばしの包みをなんとなく眺めてみる。

感謝は人生の花。なるほどね。その下の西郷さんの座右の銘「敬天愛人」と似たようなものはどういう意味かな?と思い、裏返してみるとあった!あった!創業者の思いのようなものが。

従業員にも浸透しているのか、確かに皆さん和やかな微笑みをたたえている。特に、蝶ネクタイがめちゃくちゃ似合っているちょっとぽっちゃりのおじさんは見ているだけで癒される。

味も大事だが、やはりサービスする人によっておいしくも感じるし、まずくも感じるのが飲食店。食べる前からなんだか心もおなかも満たされるような気分。

そのお気に入りのおじちゃんが名物みそとんかつを運んできた。

「中に味噌が入っているので味つけは必要ありません。お好みでレモンを絞ってくださいね」

レモン搾り器つきとは!久しぶりに見た気がする。お言葉に甘えまして、レモンをぎゅ~~~っと絞り、さらっとかけて早速実食。

衣はサックサック、そして中にたっぷりの九条ネギとちょっと甘めの西京味噌がたっぷりとサンドされていて、豚肉との相性が抜群。豚肉自体はさほど厚みがなく、とんかつというより味噌豚ミルフィーユといったほうがリアルに近いが、最近、ヘビーな揚げものをさほど食べられなくなった中高年の胃にはちょうどいい。

隣りの席に座っていた推定60歳前後のご夫婦も、例にもれず、名物みそとんかつを注文し、ぺろりと平らげていた。

八丁味噌ベースの濃い味のソースをかけて食べるか、西京味噌をサンドして食べるか・・・

家で揚げ物をしないものとしては、外では確実に揚げ物をオーダーするのだが、前者は腹ペコかつ飲みのとき、後者はちょっとしたランチ使いで食べたいみそとんかつ。

は!もしかしたら、全国に、味噌蔵は多々あることから推察すると、ご当地みそとんかつなるものが他にあるかもしれない。どこかに出かけたらみそとんかつを探してしまいそうなほど、今、絶賛ハマり中。


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ゆきんこ
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