たまたま見えないだけでずっと輝いている
「あんたの好きな木更津キャッツアイ見られるよ」
と朝からどうでもいい情報をラインしてくる友人。確かに、木更津キャッツアイは大好物。撮影時、木更津に通ったし、映画のときはエキストラに応募もした(←気志團をみてファンになった)
クドカンの脚本が大好きで、クドカンメンバーも大好物で、池袋ウェストゲートパークのときは夜中に池袋西口に通ったし、タイガー&ドラゴンのときは浅草にはりついた。SNSがない時代、よく情報を集めて撮影を見にいっていたなと自分に感心する。逆に、今、こんなことしたら訴えられるだろうな~。
というくらい好きだったからDVDをすべて持っている。だからいつでもどこでも無料で見られるのだ。ただ、ここ十数年みてないからDVDの解像度がいかほどかはわからない。
ということで、なんだかんだとついつい見てしまった。
ぶっさんもマスターもバンビもアニもうっちーも、登場人物み~んなやっぱりかわいい。そしてバカだ。モー子もあほすぎて逆にかわいい。春の枕詞「パンチら」って最高!見ているこっちもついつい笑ってしまう。1回の表でストーリーをみせて、1回の裏と称して、表のストーリーの裏話を見せる手法、今見ても面白い。
とついつい全部見てしまいそうになったのだが、
「他にもこんな面白いの配信しているよ」みたいなコーナーで見つけた
テセウスの船。
こ、これは数年前、ものすごく話題になっていたドラマなような気がする・・・当時ツイッターで考察みたいなのが盛り上がってたような・・・それよりも何よりも「テセウスの船」なんてギリシャ神話のようなタイトルが気になるとばかりについつい、1話をぽちり。すると、テセウスの船とは~と解説が入った。
ふむふむ船のパーツを取り替えたら過去のものと同じといえるか・・・すなわち、過去に戻っていろいろ変えたら未来が変わるタイムトラベルみたいな話?と気軽に見始めたが、気軽にみられるストーリーじゃなかった。
何より西郷どんから大ファンの鈴木亮平のストイックな演技に引き込まれる。父親が殺人犯ということで人生台無しにされた主人公だが、なぜか事件前にタイムトラベルできて、過去を変えようとする・・・当時の父親に会って殺人犯じゃないと知り・・・とあらすじはネットにわんさかのっているからいいとして、主題歌。
これもやたらラジオで流れていたな~。
♪もしも~明日~世界が終わっても会えない日々が続いたとしても~♪
ちなみにポケットビスケッツの♪もしも~生まれ変わっても~またわたしにうまれた~い♪じゃありませんよ。と歌詞を書いてうっかり間違えそうになったのは私。
と話がそれたが、この歌、聞いたことがある。が、ラジオや店などでなんとなく流れていて、なんとなく耳に入っていたな~といった時は、愛する人が亡くなってしまったとか、永遠に会えなくなったとかそんな感じかな~とさして胸打たれる感じではなかった。
それがだ。1話めで父さんが無実だと知り、自分が生まれる前、事件前の家族が楽しそうに笑っているのをみて、主人公は自分の家族もこんな風に笑うんだと、そして、楽しそうに家族の輪に入っていくのが微笑ましく、エンディングの♪もしも~♪は父さんが殺人犯で家族がバラバラになっていくという未来を知ってて聞くとぐっとくるものがある。
そして2話めのエンディングで南極物語以来の号泣。
雪の中、家族が手をつなぎあう。
空を見ながら長女「星って全然見えない日もあるのにね」
殺人犯の父「でも消えてなくなるわけじゃない。たまたま見えない日もあるだけで、ずっと輝いているんだよ」
と”輝いて”と言った瞬間
♪どんな言葉で~今あなたに伝えられるだろう♪とエンディングがスタート。
なんとこの絶妙なタイミングで歌い始めるようにもってくるとは!編集さんのセンスに脱帽するとともに、スタッフの思惑どおり、涙がぽろり。
もうすぐ殺人の容疑で逮捕される父の言葉。逮捕されたら家族はバラバラ、もう二度と会うこともないかもしれない・・・なんて考えていたところに
♪もしも~明日世界が終わっても、、会えない日々が続いたとしても~僕はずっとあなたを想うよ♪
それはないよ、それはないっしょ。失恋とかそんなもんじゃない、
会えない日々がずっと続くことを考えたら、わんわん泣いていた。年とると涙もろくて困る。
この歌が人々の涙を誘う理由がよくわかった。このドラマのストーリーがあってこそだ。
ということで、noteを書きながら、You Tubeで流していたらもう涙腺スイッチが入っちゃって涙で前が見えない。
よせばいいのに、コメント欄の様々な人の辛く苦しい体験を読んでまた泣く。歌に救われるってあるんだよな。みんな頑張れ(←コメント欄の人たちにエール)
そして、ストーリーも気になり5話まで一気にみてしまったのである。最後どんなラストになるのだテセウスの船!(←3年遅れw)