「女の運命は髪で変わる」を読んで美容院に行ってみた話
ちょっと前に発売された本なので、だいぶ前に読んだことがあるという人もいるかもしれない。美容師・ヘア周りに特化したライターであるさとゆみさんの著書、「女の運命は髪で変わる」。
私も以前から気になってはいたのだけど、なんとなく読むタイミングを逃していて。「そういえば読んでなかったな」と思ったときに図書館で目に入ったので、借りて読んでみることにした。
これまでの“髪”との付き合い方
この本が「髪は顔の一部」「月に1回美容院に行くべし」的なことを語っているであろうことは、なんとなく読む前から想像がついていた。
私もすでにここ数年、
1. 美容院はできるだけ月に1回通う(カットは1ヶ月に1回、カラーリングは2ヶ月に1回)
2. 同じ美容院、同じ美容師さんにオーダーする
については心がけていた。
それぞれ、そうしているのには理由があって…
1. については、数年前に写真で見たロングヘアの自分があまりにもみすぼらしく、衝撃を受けたから。
2.については、単純に、新しい美容院を探すのが面倒臭かったから。
5年ほど前、当時仲が良かったママ友に勧められた、家から小1時間ほどのところにある美容院にずっと通い続けていたのだけど…
子連れで行くと娘の髪も無料で切ってくれるし、伸ばしたいか切りたいか、明るくしたいか暗くしたいかだけざっくり伝えるとまあまあいい感じに仕上げてくれるので、それでいっか、と思っていた。
“マンネリ”を感じ始めた頃に出合った本
今の美容師さんはいつもなんとなく「いい感じ」に仕上げてくれているんだけど、「理想」とはちょっと違う。毎晩髪を乾かす手間を考えたら伸ばそうという気持ちはないのだけど、少しイメチェンしてみたい。
それに、おしゃれな美容院がありそうな街が徒歩圏内にあるのに、わざわざ毎月電車を乗り継いで遠い美容院に行く必要もないのではないか。
ちょっと怖いけど、次回は銀座あたりの子連れOKな美容院を予約してみようか。
そんなことを考えていた時に、「女の運命は髪で変わる」を手に取った。
どちらかとマインド面の話が多いので、内容がすべて「目から鱗」、というわけではなかったが、そう言われてみればそうだな、と思う話も多数載っていた。
オーダーはちゃんと「こうなりたい」「こうありたい」姿を考えて伝えること。知的に見せたいならこう、可愛らしく見せたいならこう、というテクニックも。もしイメージする女優さんなどがいるならそれでもいい。おまかせにはしない。
自分に置き換えてみると、確かにそう。いくら得意なことや知見がある分野でも、「おすすめ」「おまかせ」って結構困る。ちょうど先日、こんなツイートもしていたし。
中には「全面的に自分のセンスにまかせてほしい」っていう芸術家肌の美容師さんもいるのかもしれない。
でも、たぶん大半の美容師さんは、具体的になりたいイメージやしたい髪型を伝えてくれた方が、より腕をふるうことができるのではないだろうか。
もし今の担当美容師さんが、具体的な依頼を嫌がるタイプだったら、その時にまた違う美容院を検討すればいい。とりあえずまずは今の美容師さんで試してみよう。そう思って予約を取った。
実際に美容院でオーダーしてみた
まずは、「なりたいイメージ」を固めるところから。
今の自分のヘアスタイルと長さが近くて、最近「いいな」と思ったのは、ドラマ大恋愛に出演していた時の戸田恵梨香さんの髪型。
でも自己肯定感が低い私は「戸田恵梨香の髪型にしてください」なんて言えないので(今もこのnoteを書きながら私に会ったことのある人に失笑されないかドキドキしている)、そのヘアスタイルのどういうところが好きなのかを考えることにした。
・知的だけどキュートな雰囲気
・パーマなしのストレートだけどコテで巻くと印象が変わる
・会社員でも浮かない適度な華やかさ
・暗すぎず明るすぎないカラー
・前髪あり(おでこを出したくない)
・絶壁をカバーしてくれる後頭部のふんわり感
・ギリギリ後ろで一つにまとめられる長さ
・ひし形シルエットだけど襟足は重めでハネにくそう
言語化しようとしたら、結構できた!
さらに、ネットで「戸田恵梨香 大恋愛 髪型」などと検索すると、ヘアスタイルのオーダー方法(トップはグラデーションで、カラーはこうで、など)をまとめた記事も出てくる。ああ便利な時代…。
今回は、いつもの担当美容師さんに、この「憧れの髪型を言語化したもの」と日頃の悩み(分け目がぱっくりと割れてトップがぺちゃんとなりがち、襟足がハネやすいなど)を伝えてみた。
そしたら…
いつも寡黙だった(というかいわゆるサロントークが苦手な私に合わせてそうしてくれていた)美容師さんが、色々アドバイスをくれた。
トップのボリュームを出すためには、分け目の逆側からドライヤーを当てるのがいいと思っていたけど、私はつむじの形が特殊なので、つむじの外側から風を当ててあげた方がいいんだとか。
そんなことはいくらネットや本で調べてもわからないし、ちゃんとプロを頼って相談してみるのがいいんだなと。
ほかにも、私や娘の髪の悩みなどを伝えたら、「なるほど」と思うような答えを返してくれた。
ああ、相談してみるものだなぁ…となんだか嬉しくなった。
そして、1時間半ほどの時間を経て、カラーとカットが終了。
あら不思議、いつも「ああこんな感じか」(嫌ではない)という感じの仕上がりが、「結構いい!このままどこか出かけたい!」と思うような満足度に。
強いて言うならカラーがもう少し明るくても良かったかなというところだけど、時間が経つとどんどん色が抜けてくるのでこれで十分かな、と。
自分に自信をつけたいすべての女性に読んでほしい
「女の運命は髪で変わる」には、難しいことは何一つ書かれていない。
夜髪をちゃんと乾かしてから寝るとか、当たり前のことをちゃんとやる、ということ。ちょっとしたテクニックや工夫で髪のコンディションや見え方が良くなるということ。そして、髪を大事にすることでマインドが変わり、自分を取り巻く環境にも変化が起こるということ——
思い返してみれば、定期的に美容院に通うようになった数年前から、私の人生はちょっとずつ上向きになっている気がする。運が良くなったというよりは、嫌なことをちゃんと「嫌」と主張できるようになり、自分が良いと思ったことを大事にできるようになった。
結婚して子どもを生み母になると、美容に対するモチベーションが下がってしまいがちだ。これから新たに恋愛するわけでもない。ダイエット、ヘアケア、スキンケアも、誰かに良く見られたいというよりは、自己満足の域。
だけど、自分の一部である“髪”を大事に扱うことで、自己肯定感がちょっと上がって、自分の気持ちに正直になれるかもしれない。そして、不必要な我慢もしなくなるかもしれない。
「恋」とか「モテ」とかはイマイチピンとこなかったとしても、もし自己肯定感が低いと感じている人がいるなら、ぜひこの本を手にとってほしい。
そしていつもより少しだけ、自分の髪をいたわってみてほしい。
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