難病者と貧困(クラウドファンディングの実感)
現在(2022年8月3日〜9月22日)、「291(ふくい)難病カフェプロジェクト」として、「福井でも難病カフェを実施したい!(291(ふくい)難病カフェ)」と銘打ち、クラウドファンディングを実施しています。
実際には相当苦戦しています、というか、ほぼ諦観ムードです。まぁ、これだけの人が寄付しても良いよと思って頂いたことに感謝という感じでしょうか。
私としては、実際に実施となっても、県の要項により人件費は含められないことになっていたので、無償ボランティアとして動くことになりますから、労力的にはクラウドファンディング失敗に終わっても、楽になる、というのがあったりはします。あと、今回のクラウドファンディングが失敗に終われば、「291(ふくい)難病カフェプロジェクト」(オンラインでの開催も含め)は完全に終了し、Webページも閉鎖すると予告しておりますので、そのあたりの手間も(地味に面倒なんですよ)省けると言えば省けるのですが。あと、福井ではやはり無理だったか(福井人の意識の表れ:福祉などには興味が無い)、という記録は残るかたちになるかなと思います。
もちろん、いまから急激に伸びて、クラウドファンディング成功となったら、ちゃんと実施しますよ、予告通りに。そのための下準備も念のためにしていますよ。頑張って実施もしますし、各種手続き等も行いますよ。でも、伸びの曲線から見て諦観しておいた方が良さそうな状況ですね。
もし、おもいっきり寄付してもいいよと言う方が現れましたら、頑張りますけどね。
なお、声かけ(協力のお願い)をいろんな方面にしているのですが、どうしても知り合いが難病者が多い関係で、その人たちにしたケースが多いのですが、そこで見えてきたことがあります。
難病者、正直、貧困状態で、寄付なんてしている状態じゃない。
難病者、正直、貧困状態で、寄付金控除が受けられるほどの収入がない。
実際に呼びかけてみたところ、収入がない、または寄付金控除が受けられるほどの収入がない(寄付金控除は所得控除と言って、住民税や所得税から寄付金額ー2000円が還付・減免される制度なので、そもそも所得がないと恩恵が受けられない)と返事が返ってきたケースがかなり多いです。
そう、難病者、病気があるが故に、仕事に就くことが難しく、またついていてもパートだったり、低所得や不安定な職業だったりで、ここに貧困の問題があったりします。
今回のクラウドファンディングを通して、各方面に依頼(寄付のお願い)をする中で、難病者が就労することの難しさや、寄付控除が受けられるほど稼げない貧困の問題などが見えてきました。
なお、医療関係者などにも呼びかけたのですが、非常にドライですね。福井でやる意味がわからないと言われたり(別に東京行けばいいやんとか)、リターンがないから、リターンのあるふるさと納税に既に全て寄付済み、とか言われましたね。
友人とかがちょこちょこと寄付して頂いているのが現状だったりします。
というわけで、福井県民は非常にドライ(寄付とか福祉に興味が無い)な方が多いということもわかりましたし、難病者の置かれた現状(貧困の問題)もわかりましたし、医療関係者の意識もわかりましたし、そういう意味では、そういうことを示せたクラウドファンディングになりそうかなと言うことですね。
あ、お試し版として実施した、「291(ふくい)難病カフェ お試し版 オンライン」ですが、こちらもクラウドファンディングが失敗したら、経費を払うのが大変なので(さすがに私も経済的に厳しいので)、Webサイトともども、実施は終了させて頂きますので、ご了承ください。
(Webサイトは契約期間の関係で今年1年だけは墓標を残しますが、「291(ふくい)難病カフェ」の実施はしません。)