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【詩】再生



案外、魂というのは、ぎとっとしているの
かもしれないよ。
けれどもそれを発表した夏休み
明けからは誰も話しかけてこなくなって
案外、生きている人は潔癖で夢みがちで
どんな現実主義も魂はとうめいできれいな
すがたであると言いたいみたいだった。

「かもしれないよ。」
と言っただけなのに、その時から僕のあだ名は
死神だった。
案外、気に入ってるのは神様になれたから
かもしれないよ。
驕り、僕にはたくさんあるから、このあとは、
蝉と一緒にひっくりかえる季節になる
かもしれないよ。

生きているときにぎらぎらぎとぎと出来るのは
死んだ・らきれいになれると思っているから
生きているときにはたくさん汚れたいみたい
どうして肉体と魂を分けられるっておもうんだろう
水に浮いた油を見てそだったのに/なにも/なにも/
生かされてはいない。

肉体の汚れ、魂の汚れ、気にし過ぎてうごけない人たちが僕に祈りはじめている。
あだ名に左右されるのは周囲であって
中心部の僕はもう蝉になっている
かもしれないよ。

蟲の幽霊になる冬。新年。僕はきれいでもきたなくてもどっちでもよくて・よくなって
(みんな付けた方のあだ名なんてすぐ忘れてしまうのは人だから「断定します」)

  黄泉とは水 
      と 
      油みたいな  
       人間的な  
          意識が  
          分断されつづける
           世界 ? 星々
            を眺めて います

もういちど神様と 呼ばれたい子供 なら
ゆるされる 子供のわがまま なら ゆるされる
かもしれないよ。



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