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【詩】渦中



愛しわすれたものたちは
不燃ゴミの中でひかる

きみにわすれられるために愛していた
かならず終わる愛のためにわすれられたい

きみの部屋のなかでなんども洗濯機を回したね
きみにとっては無関係な感情たちが渦になって
いまでもきみは 酔うでしょう ねえ ねえ

呪いになりたかった
悪夢になりたかった

愛の終わりは永遠に破滅であってほしくて
ただ乾いていくような感情をゆるさない
わたしの 不滅になるからだを
覆う 洗剤のにおいは

好き・愛しているを台無しにしていく

なんどでも竜巻をおこしてきみを抱きしめる
半壊する町から愛しわすれたもの・瓦礫 は
責任をもって 捨てていく 愛以外いらない
でしょう きみは わすれていくのだから
ベランダから見える ひかる 不燃ゴミ
わたしの瞳を 焼いている 焦げていく
からだ は わたしの だから 再生
する 皮膚に 洗剤がのこっている…
………。
(低気圧がきみの頭を締めつけるときに
なまえを なまえを呼んでは いけない
きみは 二度と わたしのなまえを 呼んでは
いけない たくさん わすれていかなければ 
わたしから 言葉まで うばわないでほしい)




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