国宝 火焔型土器が出土した遺跡で食事しませんか?
現在、十日町の歴史・文化を深堀りし、楽しむツアーを販売中です!
十日町市は縄文のまち
十日町市には遺跡があり、「笹山遺跡」から出土した土器や石器が、1999(平成11)年6月に「新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器」として国宝に指定されました。
新潟県内初の国宝指定で、県内唯一の国宝。
縄文土器では初の指定です。
ちなみに、「火焔型土器」と「火焔土器」は違います。
「火焔土器」は、新潟県長岡市・馬高遺跡で1936年に発掘された1点の土器。
燃え上がる炎を象ったかのような形状の土器で、それにつけられた愛称が「火焔土器」です。
それに対し、十日町市の「火焔型土器」は1982年に出土。
実は長岡市で先に出土しています。
「火焔型土器」とは「火焔土器と同じ型の土器」という意味。
同じ様式の土器が多く発見されるようになり、火焔土器とは区別するために、それらを「火焔型土器」と呼ぶようになりました。
県内初、そして県内唯一の国宝が出土した笹山遺跡は、1980年から2013年の間に、第10次までの本調査(と3ヶ年度の範囲確認調査)が行われました。
計約16,000㎡の範囲が発掘調査され、縄文時代中~後期の集落跡と、鎌倉時代から戦国時代の居館跡(ないし集落跡)が発見されました。
火焔型土器をはじめとした指定品は十日町市博物館に収蔵、常設展示されており、縄文・遺跡好きの方が多く訪れます。
十日町市は着物のまち
十日町市は古くから着物で栄えたまちです。
調べてみたら十日町市におけるもっとも古い織物の証拠は、なんと弥生時代(紀元前4世紀~後3世紀中頃)の遺跡から得られているようです。
紡錘車という、糸を巻き取る道具が発見されているのです。
江戸時代には、魚沼地方を代表とする越後の特産品として知られ、天明期(1781-1789年)には年間20万反ほども生産されました。
また高級織物として公家や武家にも販売しており、江戸城参内の際の制服とする規則が制定されたり、徳川将軍家から発注されたりもしたようです。
明治時代以降、十日町織物は原料を青苧(あおそ)から絹(生糸)へ移行させるとともに、工場制生産へと転換しました。
1900年(明治33年)に起きた「十日町大火」で中心市街地の大半が焼失し、織物産業も大きな打撃を受けましたが、その後、苦難を乗り越えて街は再建され、織物同業組合の設立や、染織学校の開校、新商品の開発が続けられました。
現在着物を着る機会が減り、織物産業の市場は十日町市だけではなく全国的に縮小傾向。
日本では毎年1兆円相当の着物が廃棄されていると言われています。
織物産業では、分業制によって原材料の製造、撚糸、染色など、さまざまな職人がそれぞれ仕事をこなすことで、ユニークな生地や高品質な製品が作り出されています。
たとえば、京都の京友禅では、ひとつの製品を完成させるまでの工程を分割し、専門の職人や業者がそれぞれ担当する分業制が採用されています。
十日町市も様々な会社さまがあり、分業制の会社さまがあればなんとすべての行程を1社で担う会社さまもあるのです!!
中には着物だけでなく、某有名ブランドで使用されているレースや生地を作られている会社さまも…!!!
縄文と着物の歴史を知る旅
来月の9月28日(土)の1日限定で「縄文と着物の歴史を知る旅」として、最大10名様限定の日帰りツアーの販売をしております。
1953年創業の絹織物製品の作業工程である絹撚糸(ねんし)の製造・販売をされている「高三商店」さんで工場見学をした後、十日町市の絹糸を使用してアクセサリーの製作をされている「TE to TE」さんに教えていただきながら、お好きな糸をお選びいただきドリームキャッチャーの製作体験。
もちろんお持ち帰りいただきます!
見学・体験後は主催:十日町市教育委員会、運営:(一社)十日町市観光協会の「十日町縄文ツアーズ」に参加します。
十日町市博物館を学芸員さんの解説付きで見学し、笹山遺跡では復元竪穴住居、国宝・火焔型土器の出土状況モニュメント、収蔵・整理室の見学。
実際に笹山遺跡から出土した土器に触れることもできるそうです!
そ!し!て!
国宝 火焔型土器が出土した遺跡の上に一夜限り開設されるレストランで、19時から縄文の食材を現代風にアレンジした縄文お弁当をご堪能いただきます。
竪穴住居で実際に火焔型土器を使用した「火焔型土器鍋」をご用意していただけるそうです…。
なにこれ…。
企画した本人がいちばん行きたいし食べたいし気になっています(笑)
ちなみに、火焔型土器はレプリカだそうです(そりゃそうだ)
縄文や着物好きな方はもちろん、興味がある方や初心者の方、県外・県内、年齢問わずどなたにもご参加いただけます!
お友達とでも、おひとりさまでも大歓迎です!
2024年という今からちょっとタイムスリップしてみませんか。
もしかしたら新しい発見やご縁、出会いがあるかもしれません。
みなさまとそんな時間を共有できることを楽しみにしております!