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フルリモートデザインチームで「思慮深さ」について考える

※この記事はGoodpatch Anywhereアドベントカレンダー2020 15日目の記事です。

みなさんどうもこんにちは、神田と申します。

普段はデザインの世界でビジネスデザイナー | サービスデザイナー | ブランドストラテジストという肩書きでお仕事をさせてもらっています。横文字かつ聞き慣れないホワッした肩書きでかなり怪げな感じですが、簡単にいうと「デザイン」という手段を使いながら事業開発をしたり、プロダクト/サービスを開発したり、ビジネス目的に沿ったブランドの開発を支援していく、そんなお仕事です。はい、依然として意味不ですね。

そんなわたくし、2019年7月からフルリモートデザインチームであるGoodpatch anywhere(以下AW)のメンバーとして活動をしていまして、そのアドベントカレンダー企画として慣れないクッソ重たい筆をとっており、脳味噌が脱臼するんじゃないか(?)という思いでブログを書いています。

アドベントカレンダー・・・?anywhereのこと書けばいいんだっけ?何かいいこと書くの?ということで混乱の中でのスタートとなるため、何の脈略もない乱文となりますがご容赦いただければ・・・

今回は元々ビジネスサイド & AW以外でも活動する私が、AWでの活動を通じて感じた「思慮深さ」をテーマに考えたことをお伝えできればと思います。是非ご笑覧ください。


デザイン = 「思慮深さ」

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今でこそデザインの世界にいますが、私のキャリアのスタートはSIerのアカウントマネジメント職、いわゆる法人営業でした。そこからビジネスディベロップメント、コンサルティングなどいわゆる「ビジネスサイド」の人間として、主にロジックと数字の世界で生きてきました。キャリアとしてはそっちの方が長いくらい。

そんな私が何故デザインに興味を持ち、そして今デザインの世界に身を置くのか。それはデザインの中に、ビジネスサイドに必須なのに見落とされていた or あまり語られない、しかしビジネスの本質があると感じたからです。

それは私の考えるデザインの定義というかデザインの本質ではあるのですが、一言でいうとそれは「思慮深さ」

思慮深さ・・・注意深く心を働かせ考えることですが、AWが取り組むテーマは事業であり、事業で注意深く考える対象は多岐に渡ります。

BTC(Business, Technology, Customer experience)とか Feasibility・Desirability・Viabilityなど様々な表現で事業要素が語られますが、私がビジネスサイドにいて圧倒的に足りないなと思ったこと、それはこのフレームワークでいうところの「Customer Experience」や「Desirability」にあたります。

ロジック的には正論なんだけど、人は正論を必ずしも受け入れない。いやむしろほとんど受け入れない。
ユーザーにはそれぞれ立場・状況・趣向などそれぞれの文脈があって、提供者側からしたら不合理な「ユーザーそれぞれの正論」を持っている。その「『不合理な正論』を慮りながら解決策を提示し、事業成功に導く活動」、それがデザインなのではと考えています。

先にも伝えたように、私は長らくビジネスサイドにいましたし、デザインとはあまり関係ないテクノロジー領域のビジネスであったため、そこはロジックや数字などで正論が飛び交う世界でした。
動く額は数億、数十億はザラにありましたが、自分の仕事を通して何が良くなるのかを想像しづらい、無味乾燥というか腹落ちするほどの実感の持てない世界。

一方でデザインやブランド(ブランディング)は、心理学や社会学、行動学系の学問を活用したロジックを用いながら、人の感覚や感情、欲望など「目には見えないもの」を理解したうえで、ビジネスに寄与していく世界。
いかにユーザーのリアルなシーンを想像し、時にユーザーに憑依して解決策を考えられるか。またそれはビジネスにどのように寄与していくのか。

ユーザー(人間)に思いを巡らせながらビジネスの成功を考える。そこにテクノロジーが加わってくるとカバーする領域は多岐に渡りますが、飽き性の私も飽きていないので、やっぱり面白い領域に身を置いているのだなーと、この文章を書いていて気づいた次第です。

「思慮深さ」 × 専門領域以外

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AWのプロジェクトでは、様々な事業目標や課題を持ったパートナー様とプロジェクトを進行します。プロジェクトの性質にもよりますが、ビジネスサイドの方やエンジニアリングサイドの方々と一緒にお仕事をしながら、プロダクトやサービスの開発を進めていくことがほとんど。

先ほどデザインが果たす役割の一つとして、ユーザーの「不合理な正論」を思慮深く考えることであると言及しましたが、事業目標の達成や課題を解決することが事業の主目的であり、ビジネスやテクノロジーも含め両輪(三輪)で動いている以上、デザイン以外の要素に対しても思慮深さが必要となります。

自分たちの出すアウトプット(デザイン)に対して、「ビジネスサイドの方はどう思うか」「プロジェクトオーナーは社内でどのように説明するのか」「エンジニアが実現可能なデザインとなっているのか」「オペレーションとして運用上問題ないか」など、様々なステークホルダーに思いを巡らせ、出来ることであればどんなことでも行い、最終的な解決策を練り上げていくわけです。

AWでは様々な専門領域で活躍するメンバーが都度チームを組みプロジェクト進行していきますが、総じて言えるのが、皆が「専門領域以外の慮り力」を持っていること。それぞれが専門領域で力を発揮しながらも、自分の専門領域以外に対する配慮をしながらデザインしています。
デザイナーがビジネスのことを考えたり、エンジニアがUXを考えたりを呼吸をするかの如く、そして足りないものは貪欲に学ぼうとする姿勢があると思います。

ここで書いたことって当たり前のことではあるんですが、当たり前のことを当たり前のようにやるのが難しいんですよね。でもみんな前向きでいい仕事したいと思って日々取り組んでいるメンバーが多いと思います。

↓↓ AWでの仕事の向き合い方を紹介しているメンバーの記事 ↓↓

↓↓ 学習する組織であることを紹介しているメンバーの記事 ↓↓


「思慮深さ」 × チームビルディング

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AWは国内のみならず、国境を超えて場所を問わずに集まったフリーランスがチームを組み、フルリモートでデザインをする組織でありコミュニティです。フルリモートであるため、(私は)ほとんどのメンバーと実際に会ったことがありません。今一緒に活動しているプロジェクトのメンバーもコミュニケーションはオンラインのみ。


そうすると出てくる、今や言われすぎている感のある「オンラインでちゃんとコミュニケーション取れるの?」問題。

結論からいうと、全く問題を感じていません。



AW以外のプロジェクトで、直接会ってコミュニケーションするものもありますが、そちらではコミュニケーションが落ちたり、チーム形成的に問題があったりすることもあります。
一方、今のAWのプロジェクトは一度も会ったことないけど、一番チーム感を感じています。

そもそもの問いの立て方として「リアル(オフライン) or リモート(オンライン)」でコミュニケーションの質を図るのが間違っているのかもしれません。大切なのは場所や手段ではなく、コミュニケーションの主体が心理的安全性を担保された状態でコミュニケーションを築いて信頼を熟成できる仕組みと、それを運用するメンバーのマインドセットにあると思います。


コミュニケーションを円滑にする仕組みの観点では、トライ&エラーを繰り返しながらも発展していっている感じがしますし、何より丁寧な仕事をする気の良いメンバーが不思議と集まってくるので、どのプロジェクトにアサインされてもあまり不安がないのが実感値です。

まっ、この辺りは私が話さなくても一杯記事があるからこっちを見てね!

↓↓ AWの組織づくりについての記事 ↓↓

↓↓ AWに最近ジョインしたメンバーの記事 ↓↓


最後に

ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
わたくし、完全に息切れしています。

まあ要はまとめると、「愛だろ、愛っ」ってことですかね(?)

文章を見返していますが、ポエムっぽいし、長すぎて思慮が足りないという結末に至りました。精進します。

そういえばAW、もっと知ってもらえるためのイベントやるってよ。
興味のある方は是非ご参加ください。

では。



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