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【エッセイ】青空に映える枝
お散歩中の会話。
ひとりのときは歩くことに集中するけど、ふたりの時には何気ない会話をすることが多い。
「最近、晴ればっかだよね」
「そやよな、今週は雲が全然ないんよな~。先週はきれいな雲が多くて、いっぱい写真撮って、選りすぐりやつをnoteにあげたなぁ・・」
「こわっー、この人、なんでもアップしてる」
「・・・。」
「まぁ、今週は雲がないから、青空だけ撮っても変わり映えしんしなぁ」
「ほら、葉っぱがない木の枝のひとつひとつが、青空にくっきり映って、すごくキレイだよ!」
「たしかに、すごいキレイやな」
ふたりの散歩中のささいな発見。
ひとりで黙々とあるいていると気づかなかったことがあるから面白い。
歩いている目線から、葉っぱがひとつもなくなった桜の木を見上げると
雲ひとつない青空がバックになって、ひとつひとつの枝がより鮮明に見える
寒くなって葉っぱが落ちてしまった木々は、寒そうな感じがして
なんだか可哀そうな印象を抱いていた。
でも、今日見ている青空に映える枝たちをみると、エネルギーをしっかりと貯めながら、もうすぐ来るあったかい春を待ちわびているようで、力強い生命力を感じられた。
日が昇って光が差し込む。
今日も思いっきり光を吸い込んで、しっかり一日を気持ちよく生きていこう。
©Mahalopine
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