男性の育児休業(新米パパの育児日記#9)
日本での取得率は8%ほどのようです。フランスは100%。
私は、短い間ですが育児休業を1回申請しました。
私たちの状況としては、夫婦2人暮らし。それぞれ両親は、遠くないけど、近くもないという距離感です。また、妻の実母については、現役で働いているため長期でのサポートは期待できず、里帰りができるような住居環境でもありませんでした。
そこで、必然的に私が休むという流れになりました。
参考になるかどうかわからないですが、<仕事面から見た育児休業><個人・夫婦から見た育児休業>の申請~取得後までのことをまとめました。
〇仕事面から見た育児休業
■職場の状況
私の印象としては、女性職員は1年以上育児休業を取得することが多くありました。男性については、2週間~1月取得したという職員が2~3人いるなという程度でした。係が違うと、そもそも休んでたの?っという程度。係長以上の役職員については、唯一1人だけ短時間勤務で夕方16時上がりという人が数年前にいました。
そういう意味では、今回係長以上の職員としては初となりました。
■ネットニュース等も含めたネガティブな印象
・休んでいる間、仕事は誰がするのか
・一人暮らしや子のいない世帯からすると、仕事が増えるだけ
・復帰後に異動等、不利益な人事
・役職員なのに無責任
・実母に来てもらったほうがいいいんじゃないか
・里帰り出産はしないのか
・役職員は休めるのに、自分たちは残業もあるし、休めない
■取得しなかった人の声 ※周りに聞いた意見
・育休制度が整備されていなかった
・男性が取得する風土がなかった
・そもそも、なんで休まないといけないのか、考えもしなかった
・妻に役に立たないから、働けと言われた
・収入を減らしたくない
・仕事が忙しく、残業も多いので考えなかった
<今時!なエピソード>
・有名な金融機関に努めているような友人も、生まれた日の半日だけ休んで、あとは普通に働いた。それを周りも何も言わない・・・
・飲み会にも普通に行って、酔っぱらいながら沐浴だけやった。
・そもそも家事をやってないので、家にいてほしくないと言われた。
■妊娠の公表
安定期が入ってから、職場には報告をしました。総務経験もあって制度のことは知っていましたし、変にあやふやに伝えるとよくないと思ったので、出産後1月は休みますと上司にも宣言し、同時に部下にも伝えました。
■職場の反応・準備
上司:
・社長(会長)といった方々は、「今の時代いいんじゃないか」と影響でないならいくらでもと言ってくれました。安産守りまでくれたり。
・管理職達も、おおむね賛成で、業務引継ぎだけはしっかりしてもらいたいということでした。
・部下:不安はあるものの、皆喜んでくれました。そもそも、親の介護や体調不良等でフォローし合える風土を作っていたので、私に対しても寛容だったのかなと、振り返って思います。また、役職員ということもあって、私自身が業務をコントロールしながら調整できたこともよかったです。最低限やってもらう分を整理して引き継いだことで、業務量としての負担は軽減できました。また、不在時の対応など漠然とした不安の対応、トラブル対応については、他の部署で経験者にサポートをお願いするなど、根回しを行いました。
■復帰後
期間については、職場が持つ持たないという意味では一か月半がギリギリだったと思います。予算や事業計画、人事の時期であったため、予算や人事の折衝をするのは部下ではできず、予算を弾かれている状態でした。ルーティン業務メインの時期であれば、2か月、2か月半いけたかもしれませんが、この辺はコントロールしようがないですからね。
仕事については、その日から平常運転で動き始めました。また、部下の役割意識獲得にもなり、人材育成としても効果が多少あったようです。
〇個人、夫婦から見た育児休業
■育児休業取得まで
妊娠中は、何があるかわからないため、なるべく不安感のないよう1つ1つ解消をしていきました。あまりメンタルが強い方ではなかったため、出産時期が近づくにつれを、徐々にナーバスになっていった部分があり、飲み会や残業については文句が出るような場面もありました。この辺は、苦しいところでしたが、気持ちよく職場のメンバーが送り出してもらえるようにする準備のためと理解をしてもらいました。
妻は食べ物も外出も制限して頑張っているという状況があり、ちゃんと話して折り合いつけないといけないなと、都度思ったところです。
■出産(入院中)
出産した日から、休みをとりました。入院中はコロナもあって面会制限があったため、元から相談をし、赤ちゃんと妻を迎える準備をしました。ベビーベットや妻のベッド、おむつ替えなどのセッティング。沐浴や洗剤などの消耗品など不足品のチェックと買い足し。あとは、両親たちの面会・送迎の調整など・・・正直、あっという間の数日でした。
■退院後
「産後の女性は交通事故にあったようなもの」と、よく言われますが、安静にする必要があります。また、精神的にも不安定になります。そういった状況を受け止め、家事全般を引き受ける必要があります。産後ハイなんて言い方もありますが、しばらくすると、ドッと疲れが出てきてしまって寝れなくなったりと、パートナーの状況も赤ちゃんも見ながら生活をするようになります。
私も妻も初めの2週間くらいは睡眠不足もあって、あまり記憶なハッキリしていません。
また、その間も役所への出生届の提出など、男性がやるべきことは多くあります。※手続きについては、別でまとめていますのでご覧ください。
やっと妻も赤ちゃんも落ち着いてきたのが、生後1月(新生児期)まででした。なので、最低1ヵ月は育児休業は必須。
■1ヵ月後
赤ちゃんが大きくなったことで、お世話も安定し、一日のペースやお世話人も慣れてきました。妻の状態も回復し、だいぶ余裕が出てきました。この頃、ちょうど保育園の決定通知も来たことが大きかったですね。比較的、ゆったりと日々を送ることができるようになりました。
■仕事復帰
1ヵ月半があっという間にたち、仕事復帰をしてみてどうだったのかというと。正直、復帰したあとは新生児期と同じくらいか、それ以上の状況になりました。私自身、朝6時前後にミルクをあげ、8時半から17時すぎまで勤務。家に6時半くらいに付いて、沐浴。食事、ごみ捨て等をしていると9時過ぎになり、仮眠。12時のミルクといった感じで、寝る以外の自分の時間がなくなってしまいました。仕事も始まって、脳みそに赤ちゃんと仕事のことがあるけど、整理する時間すらないという状況で、パンクしてしまいました。妻も、疲れきっている私の状況に、「男性も産後うつになる人増えているから」と、息抜きについて、話をしました。まだ途中で喫茶店よるとか、友人と飲むほど、自分自身に余裕がないですが、ちょっと離れた時間をあえて作ることも重要かなと思っています。
妻にも言えることで、上手いバランスで行けたらと思っています。
■赤ちゃんの様子
両親がアワアワしていることに反し、赤ちゃんはスクスク大きくなっています。しだいに、夜は寝るようになり、目で光を追うようになったり。とっても良い子です。
そこには、本当に助けられています。
まだ、ここでやっと二か月。仕事も復帰したばかりですが、誰かの参考になればと思います。