社会常識がない人は昔から沢山いましたよ
以前、ドトールで常連ぶっているオジサンが、新人の子に常連であるオレ様に注文を聞くとは何事だと怒った、それはないわー、という話をSNSで観て、ふと昔を思い出したのです。
私が高校を卒業して就職した大手洋服メーカーの靴下のデザイン室に、どこかの部署から電話がかかって来て新人ちゃんの私が出ると、名乗らない。オレだよ、〇〇室長出してくれとおっしゃる。
あの、すみません、室長に電話です。。誰だよ?あの、オレだとしかおっしゃらないので分かりません。バカ聴けよ、はい、あの、どちら様でしょうか?はぁ?なんでオレが名乗らなきゃならなねえんだよ、早く取り次げよ、あの、お名前を名乗ってくださらないです。。はぁ?何でだよ聴けよ。名前が分からなければ出ねえよ。。(それを5回ぐらい繰り返す)
。。。なんてことを当たり前にやっていて「このオッサンたちはなんて非効率的なことをしているんだろう、これが社会常識や礼儀や規則にうるさい企業人ということなの?社会人ってバカなの?」と 19歳の私は思ったものです。
役職についている人たちや、ちょっと社員歴が長い人はみなこのノリ。
(ちなみに、社員さんたちの下請けさんへの電話の態度や言葉遣いも最低の人ばかりでしたね)
電話に出ているのは明らかに新人なのが分かっていて、そういうことをする。それは修行でも社会勉強でもない、ただの嫌がらせというか、幼稚な憂さ晴らしで(自分も新人の時にそうされたのでしょう)本当に不愉快でしたね。
そういうの、全然社員教育とか常識ではないですよね。普通に「ああ、キミ新人君?私は〇〇課の△△というものです。良くそっちに連絡するからよろしくね」とか挨拶するのがカッコイイ仕事ができる人だと思うんですけどね。
なんだか社会人の常識って良く分からねえなあと思ったものです。
あと、社員旅行なんかに行くと男女とも「異常なまでにハメを外す輩が多い」のに閉口しました。正直、汚物を観る思いでした。しかも、そこでハメを外すのが大人、恥ずかしがっているようじゃ子供、という感じなのが余計に気持ち悪かったですね。
まあ、その頃は多くの会社でそのノリでしたけども。
なので、昔は礼儀正しくて良かった、今の若いもんは礼儀が無くてダメ、なんて人たちは間違っていると思います。今の方がまだマシでスマートですよ。
昔の人たちが言う常識とか礼儀というものは、押し付けがましくて迷惑だったり、全然意味のない形骸化したものであったり、頼みもしていないのに、良く分からないことをされて、それを喜ばないと怒り出されるし、ようするに【礼儀礼儀と連呼しながら実は相手のことを全然考えていない】ことが多いのですね。
単に、年長者である自分が有利になるような仕組みにしかなっていない感じでしたね。今も構造そのものはそれほど変わっていないと思いますが。
今でも、どこかの会社に電話すると、オジサンたちが名乗らないで、ただ「もしもし?」なんて不機嫌な声で偉そうに言われたりするのも、なんで?と思いますね。それで、取引先だったりすると豹変して「あー!△△さん毎度どうもです。いつもお世話様です〜」なんて媚を売るような声で言う。だったら最初からそうやって出れば良いのに。
個人宅じゃなくて、会社やお店に電話しているのに、そりゃないだろ、って思いますよね。初めてその会社にかけるお客さまの立場になれば分かることです。たまたま電話に出たのが社長であろうと元気良く「はい!〇〇商店です!」と出るのが常識ですよ。
そういう人たちに「最近の若者は礼儀がなっていない」と言われても。。。と、当時19歳の私は思いました。53歳の今もそう思います。