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創作全般の覚え書き

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自分の、あるいは社会の創作の話題で反応してしまったことの覚え書き
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2020年7月の記事一覧

工芸品や工業製品は所有者のモノになれる

工芸品や工業製品に特有の魅力は 【所有した人のモノになれる事】 だと、私は思っております。 これだけだと、コイツ何言っているんだ?になってしまいますが・・・ 今回はそんな話題を・・・ *【この記事に書いている「工業製品」は、機械部品などを製造するような機械ではなく「個人で使うタイプのもの」を指しています】        * * * * * *  いわゆるアート作品の場合は、その「創作」は作者のもので、所有者にあるのは所有権だけ、という感じが強いので、工芸品や工業

コロナ禍の渦中の当工房の活動

コロナ禍は、ウチのような創作系無名零細自営業者(長いな、笑)に対し、震度7の地震の後にさらに暴風雨を食らったかのような影響を与えております。 もちろんどの業界も辛いわけですが、ウチのような趣味系の商材を扱う業界だと「一番早く景気が悪くなって、一番遅く回復する」という特性がありますから長期戦になるでしょう。必需品とは違いますし単価が高いので仕方がありません。(ウチは普段の利益率が低いので、余裕が全く無いから余計に辛いのであります) そんななか、何をしているかというと、開き直

若い人を育てる仕組みが無いのは非文化的

自分たちは、文化的な事をしているのだ、伝統を担っているのだ、と主張するのであれば、それは当然、後継者育成もセットでなければならないと私は思います。 未来をつくる若者たちに学習の機会を与えないのはあまりにも非文化的姿勢です。 例えばどこかの国で、国として、子どもたちや若い人たちに学習や経験の機会や考える時間をなるべく与えるようにするのではなく、若者を安い労働力としてか観られないような国であれば、文化的な国とは呼べないでしょう。 まして、年長者たちが、自分たちが若い頃には学

お客さまの思いは届かない・・・

零落する伝統工芸系の作品をご購入下さるお客さまの多くは 「私が買うことによって、作り手の支援になれば・・・」 という思いを持ってご購入下さっている方が多いのです。 しかし、その思い=売上は作り手には、ほぼ届きません。 その業界の「利益分配構造」そのものが間違っているのですから、お客さまの思いは、霧散してしまうのです。 これを知ったお客さまの多くは非常に憤りを感じるようです。お客さまは、文化に貢献すべくお金を払っている。しかしそれはほぼ活かされない。それどこか、その「