苦手なままで終わらせないのだ
ずっとずっと苦手なものがあった。
ポテトサラダ。
食べるのは大好き。
じゃがいものほこほこ感。
にんじんやきゅうりが入ったマヨネーズで味付けした昔ながらの王道なポテトサラダも好きだし、粒マスタードが入ったちょっぴり大人の感じのポテトサラダもいい。好き。
なので、おうちで作ろう!
以前はしょっちゅうチャレンジしていたのだけど、なかなかうまくいきません。
なんだかじゃがいもがいつもベシャッとしてるし、味もぼんやりしてる。
じゃがいもを皮つきのままで茹でればいいのかもしれないけど『熱いうちに皮をむいて味つけする』ができない。
手が熱いのは無理なんだものー。←弱虫。
だから、皮をむいたじゃがいもを茹でて、粉ふきいもみたいにしてつくったけど、それでもなんだかベシャついてるし、味もしない。
単に正しいレシピを見てつくればいいんだろうけど「めんどくさー」と思ってしまった。
以後、わたしのなかでポテトサラダは『買うもの』になっていました。
が、ある日突然、ネットで発見した。
『長芋のポテトサラダ』
ええー。
そんなのあるの?
美味しいのかしら?
ちょっとびっくりした。
なぜなら長芋はわたしの中で『存在しない野菜』だったから。
『ネバネバ系のおいもは皮をむくと手がかゆくなる』
どうやら子どものころにそう刷り込まれたようで「かゆいのは無理!」と思っていた。
でも、ネットでみた長芋のポテトサラダの動画はピーラーでスルスルと皮をむいていた。
「か、かゆくないのかも?」
恐る恐る長芋を買い、むいてみた。
キャー。かゆくないよー。
お母さんのうそつきー!バカー!
刷り込みのせいで、今まで長芋は『外食で登場するもの』になってたし。←勝手に刷り込まれただけ。
刷り込みって勘違いもあるんだな、と思った57歳の秋。そんなこんなで長芋でポテトサラダをつくるようになりました。
真ん中が長芋のポテトサラダ。
きょうは塩昆布ときゅうりでつくりました。
マヨネーズ入れなくても美味しいし、カンタンだしいいわー。
でも、やっぱりいつか!
じゃがいもで美味しいポテトサラダをつくりたい、という密かに思っているのでした。