わたしの最年長のお客さま
ランチを食べていたら、午後からいらっしゃる予定のお客さまからメールが来た。
「あれ? キャンセルかな?」
最近は体調不良でキャンセルするかたもいらっしゃるので心配になったけど、その心配は杞憂に終わりました。
「きょう、母を連れて行きます!」
以前は、外に出たりテニスをしたりアクティブだったお母さま。
この数年、世界的に外に出ることが難しくなったことも手伝って、おうちにこもって動かなくなってしまった、と。
そんなお母さまにジャイロトニック®︎をしてもらえたらいいなーとおっしゃっていたのです。
「少しでも自分のからだをわかって、薬以外でもからだがよくなることを知ってほしい」
と言われたら、わたしのトレーナー魂に火がつかないわけがありません。
ぬおおおおおー!
ランチを早々に切りあげ、猛ダッシュでスタジオに戻る。
彼女に連れられていらしたお母さま。
杖はついているものの、お元気そう。
さらにおしゃれでカッコいい。
腰が痛いのと右肩があがらない。
とおっしゃるので、ゆっくりのんびり。
いつもとは少し違うスピードで。
でもそこはやっぱりジャイロトニック®︎。
ゆっくりだけどリズミカルに背骨や足を動かすと「あ、上手だ」。
やったことないことにチャレンジするって誰でも大変だ。
特に動きかたを表現する言葉は、バックグラウンドによって違う。
わたしは当たり前と思うことが、お客さまには当たり前じゃないこともある。
お母さまはゆっくり、繰り返しながら動きのクオリティをあげていく。
すごいなぁ。
「ちなみにお母さま、おいくつなんですか?」
「88歳」
なんと!
それはすごい。
ジャイロトニック®︎でたっぷり動いたお母さま、杖なしでも大丈夫なぐらいシャキッとしてお帰りになりました。
また来ていただけるといいなー。
わたしの最年長のお客さま。
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