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「時間をクリエイトする」 それが神・時間術の神髄

今回はこの本を感想を書いていきたいと思います。

樺沢紫苑「神・時間術」

15万部のベストセラーになっている樺沢紫苑さんの「神・時間術」を漫画化したもの。漫画の間に時間術に対する解説が載っており非常に読み進めやすいものとなっています。

それではこちらの本で最も印象に残っている部分の感想を書いてゆきたいと思います。

宵越しのストレスを残さない

仕事に追われ、毎日の睡眠時間を確保できない・・、そのため土日に寝だめをしてしまう、そんな方は多いのではないかと思います。

ですがそれではせっかくの休日がもったないですよね。そうならないためにも疲労・ストレスを次の日に持ち越さない工夫が必要です。

具体的には、夜の間にのんびりする時間を確保し副交感神経のスイッチを入れる、運動の習慣を取り入れることです。

まずのんびりする時間を確保すること、これは非常に重要です。夜寝る2時間前にはゆったり過ごす時間を意識してみましょう。

主に下記のような方法がおすすめです。

・アロマを嗅ぐ
・お風呂にゆったりつかる
・読書をする
・ペットや家族とコミュニケーションをとる
・おいしいご飯を食べる
・リラックスできる音楽を聴く

これらを行うことで、交感神経から副交感神経に切り替わっていき、睡眠が深まることで疲労とストレス回復に役立ちます

逆に興奮作用のあるゲームを何時間も続けること、スマホやパソコンの見過ぎ、激しい運動、寝る前の食事などは交感神経優位になってしまい、深い睡眠がとりづらくなるといわれています。このような行動は避けるようにしましょう。

疲労とストレスを翌日に持ち込むとパフォーンマンスが低下します。その日の疲れはその日のうちにリセットしていくことが大切です。

朝のゴールデンタイムを活用する

1日の中で最も生産性が高い時間帯は「」と言われています。本書の中では、起床後の2~3時間が最も高い集中力を発揮できる時間帯だといわれています。

皆さんの中には経験がある方もいるかもしれませんが、朝の時間帯で行ったものは夜の2倍以上の時間に感じることが多いと思います。睡眠をとったおかげで脳がリフレッシュされ、高い集中力とパフォーマンスを発揮することができます。

そしてこの時間帯でもっともおすすめなものは、「集中力を要するもの」です。例えば、資格試験の勉強だったり、ミスが許されない集中力を高く使用する仕事をすることです。脳がリフレッシュされた状態のままであれば、パフォーマンスを高く発揮することができます。

また朝は、出勤時間や子供の起きてくる時間など、夜に比べて制限時間が設けられていることが多くあります。朝7時までに家を出なければならないとするとそれまでに1時間、資格試験の勉強を終わらせなければいけない・・といった制限があることで余計に集中しなくてはいけません。夜にダラダラ行っている方はぜひ朝早く起きて集中しながら行ってみましょう

時間術で得られた時間は自分のスキルアップに使え!

著書の中で印象に残っているもの、それは「時間術で得られた時間は自分のスキルアップに使っていくことが優先」という部分でした。

例えば下記のような例が挙げられます。

・ライティングを仕事にしている人は文章力の向上
・営業の人はトークや会話力、交渉術を学ぶ
・パソコンに使うことが多い人はタイピング力や最新のパソコン技術を学ぶ

現在の自分の仕事につながるスキルをアップすることで、さらに仕事内での時間効率を上げていき、そこからサブスキルを学んでいくことで将来の自分に役立つ知識を得ていくことが大切だと語られています。

ほとんどの時間術では、余った時間で副業をしろ、とか語学などの資格勉強をするなどといったアドバイスが多かったのですが、この本で語られていた「自分の現在の仕事につなげるスキル向上に時間を使う」ことが大切だという部分は目からウロコでした。

また時間術で作ることのできる時間では能動的娯楽を行うこともおすすめだと書かれています。能動的娯楽とは、読書やスポーツやチェス、楽器の演奏など集中力を発揮できるものが特におすすめだと書かれています。

能動的娯楽は人を成長させていきますが、スマホやテレビの視聴、テレビゲームなどの受動的娯楽はほとんど集中力を要さないため、人を成長させることは難しいといわれています。ぜひ時間術で生まれた時間は、能動的娯楽で自分を成長させていきたいものですね。

神・時間術で人生を楽しく生まれかえよう

人間はだれでも1日24時間という時間を与えられています。この時間をどのように使うかどうかは人それぞれ。

ですが、生活が便利になっていけばいくほど24時間では足りないという方も多いのではないかと思います。ネットフリックスではどんどん魅力的なコンテンツが生まれ、世間からは副業熱が盛んに議論され、余った時間でどんどんスキルを向上させるような圧力にさらされる。そして家族や友人とコミュニケーションをとっていかなければいけない。私たちはやるべきことに、どんどん時間に押しつぶれされてきているのではないでしょうか。

神時間術は、そんな私たちに時間の正しい使い方を教えてくれる本です。時間の効率的な使い方、そして時間と集中力を組み合わせることで2倍3倍以上の仕事をこなしていく、一見無理に思えるようなことでも少しの工夫で誰でもこなせる、そんな内容になっています。

そして私が本当に大事なことだと感じたものは「効率的に仕事をして、たくさん遊んで、人生を楽しんで」という部分です。

日本人はまじめな人が多い反面、休むのが下手だといわれています。確かに長時間労働をしているにもかかわらず、毎日を楽しく過ごせていない人も私の周りにも多いのが現状です。

けれどほんのちょっとの工夫で人生は楽しく過ごすことができるのです。自分が楽しいと思えるような遊びを見つけたり、仕事終わりに映画を見たり同僚をご飯に行ってみたり、朝の時間を読書にあてたりするなど・・。仕事以外にも人生には楽しいことがたくさんあります。

時間術で得られた知識で仕事を効率よく行い、自分の好きな遊びを毎日する。そして疲れやストレスを残さず翌日も楽しく過ごしていき、人生を大いに楽しむ。神時間術は、今までにない視点を与えてくれる本でした。

時間術に悩んでいる方はもちろん、自分の人生を楽しく過ごすための方法を探している方、自分の人生を変えていきたいと思っている方、そして今年、働き始めた人たちにおススメしたい本です。

ぜひ皆さんも神時間術を読んで、自分の時間、そして人生をクリエイトしていきましょう!


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