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【読書記録#119】 スマホより読書
<2024年7月11日にインスタに投稿したものをシェアしています>
スマホより読書
藤原正彦 著
以前読了した「本屋を守れ」に「チャットGPT」について加筆されたアップデート版。
皆さんもご存知の通り、近年インターネットの普及と共に本離れが進み、それに伴って町の本屋さんもこの20年で半減している。しかし、インターネットはせいぜい情報止まり。情報というのは「知識」や「教養」まで高めなければ使い物にならない。情報を知識、教養まで高めるには、結局のところ本を読むしかない。
情報というのは、それぞれが孤立している。孤立した情報が組織化されて初めて知識になる。「情報がつながること」が教養。この段階を歩むことが、教養を高めることの意味である。我々は本を読んだ後、物語や記述内容に思いを巡らせてたのち、今度は身の周りの現実に当てはめて再び考える。この読書時の脳の動きが、人間の教養を育む。それは、インターネットでは得られない経験。
また、人工知能(AI)技術についてもバッサリ😄 AIなるものを軽視している。理由は簡単でAIに毎分1億句の俳句を作る能力はあっても、その中で「いちばん優れた句」を選ぶことはできないから。
チャットGPTについては知的著作権の侵害や、フェイク情報、名誉毀損、人権侵害
個人、企業、国家機密が公になる危険性の他に、最も懸念するのは、チャットGPTには校閲がないことだと述べられている。常識、情緒、道徳、価値観などの見識というものがないために、真偽を嗅ぎ分ける嗅覚さえない。書物の権威、すなわち人類の知の権威は校閲に支えられている。
「便利だが人類を破滅させかねない」チャットGPT に安易に飛びつくような自身を更にダメにする人と、こういったものには線を引いて、自分で考える人とに分かれるだろうけれど、私は後者でありたい。まずは本を読もう!そして、本を買うときはできるだけ町の小さな本屋で買い、本屋を守ろう!
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