【読書記録#48】 本屋を守れ 読書とは国力藤原正彦 著
<2023年2月20日にインスタに投稿したものをシェアしています>
皆さんもご存知の通り、近年インターネットの普及と共に本離れが進み、それに伴って町の本屋さんも半減している。
「読書離れと教養の低下」については、ご自身の他の著書でもこの20年ほどずっと警鐘を鳴らしていらっしゃるが、当書では「電子書籍は記憶に残らない」とその理由についても話されていて、紙で読む本が好きな私には納得の理由だった。
また、インターネットについても、このように述べられている。
インターネットはせいぜい情報止まり。情報というのは「知識」や「教養」まで高めなければ使い物にならない。情報を知識、教養まで高めるには、結局のところ本を読むしかない。
情報というのは、それぞれが孤立している。孤立した情報が組織化されて初めて知識になる。「情報がつながること」が教養。この段階を歩むことが、教養を高めることの意味である。我々は本を読んだ後、物語や記述内容に思いを巡らせてたのち、今度は身の周りの現実に当てはめて再び考える。この読書時の脳の動きが、人間の教養を育む。それは、インターネットでは得られない経験。
また、人工知能(AI)技術についてもバッサリ😄 AIなるものを軽視している。理由は簡単でAIに毎分1億句の俳句を作る能力はあっても、その中で「いちばん優れた句」を選ぶことはできないから。
藤原氏の考えに深く共感した。
最近、自然な文章を生成する人工知能(AI)のチャットGPTという人間をダメにするものが現れたそうだが、こういうのに飛びついて、自身を更にダメにする/バカになる人と、こういったものに線を引いて、できるだけ自分で考える人とに分かれるだろうけど、私は後者でありたい。
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