人間の喜び
人の脳みそ(思考)は、とっても省エネをしたがる傾向にある。
何か難しい課題が目の前に来た時、でも直ちに自分に危機がおよばないような時には、「⚪︎⚪︎さんが悪い」「きっとそうだろう」などの理由を使ってその課題から考えるのを止めてしまう(=良くない意味での"思考停止"という)
これは心がけや練習次第で難しい課題を考え続けることもある程度はできるようになるし、しなければならない時は確実にある。過剰に頭が周りよからぬ考えすぎ(悩みの反芻、自動思考)は辛い。
一方、考えることを止めるのは、人間としての必要な機能で、過去のすべての課題に囚われていても頭はパンクしてしまうからである。
そして、人間は思考だけで動いているのではなくて、もちろん"感情"や"無意識"でも動いていて、この力の方がとてつもなく大きなパワーがある。
例えば、思考では「この難しくて分厚い本読むの大変だなー。時間もないし止めておこう、役に立つかもわからないし」とかって省エネモードの脳が考えて多くの人は行動に至らないだろうが、一方で感情が動いた時はどうだろうか。本が、自分が将来心の底から本当にやりたいとことに結びつく内容であったりすると、どんな分厚くて、難解で、何日間も掛かりそうであっても読み、そして読んで喜びを感じたり楽しかったりで、さらにどんどん読もうと思うのではないか。
人間には、思考(左脳ともいう。有意識的)と直感(右脳ともいう。無意識的)の両方が必要だけれども、現代社会においては思考の方をどうしても良く使いがちになる。(感情は、、嫌な自動思考を強化するために感情が使われることもある。直感においても感情がくっついてくることがある。)
時折、良い感情や直感の方を感じるといい。
そこには人間の喜びがいっぱいで、毎瞬毎瞬がキラキラして、体の細胞一つ一つが何かエネルギーに満たされている。全てが完璧だとわかる。
アーユルヴェーダでは、人間の喜びは
「感動」「感謝」「感じること」であるという。ここに通じる。
(ついでに言うと、思考を使うのは一般的に社会で働くときに重要な能力だし、できるビジネスパーソンはバリバリに思考を使って理論や戦略を組み立てているだろう。ただ、一方で一流の人や世界を動かすようなとんでもなく頭の賢い人たちは、「感情」「直感」もフル活用しているはずだ。)