見出し画像

日記「キムタク理論」

私は小説を読むのが好きである。人生で初めてちゃんと読んだ小説は三浦綾子の塩狩峠だった。高校三年の時、読書感想文を書く為に読んだのだが、ここから私の読書人生が始まった。大学に入ると電車通学になりこの時間が主な読書時間となった。

母親が読書好きで初期の頃は母親のオススメの小説を読むことが多かった。記憶に残るよく読んでいたのは、三浦綾子、山崎豊子、瀬戸内寂聴、宮本輝、太宰治や谷崎潤一郎などの文豪などなど。

そのうち自分で選ぶようになり、吉本ばなな、江國香織、川上未映子、浅井リュウ、平野啓一郎、村上春樹などなど。

たとえフィクションとはいえ、小説を読むことで色んな人がいて色んな人生あることを知った。そして色んな文章があり色んな表現があることも知った。

どんな小説が好きですか?と聞かれたら
「好きな小説は太宰治の人間失格」
「好きな作家は村上春樹」
と答えるようにしている。

とはいえ上記のように公言できるようになったのはつい数年前のこと。人間失格と言えばやはり暗いイメージがあるし人間的にイカれてるのではないかと思われるのが怖かった。村上春樹が好きと言えばアンチ派からハルキストと揶揄されるのが怖かった。

要するにキムタク理論だ。知らぬ人はいないであろう国民的アイドル木村拓哉さん。私は特に表立って木村拓哉さんのファンというわけではないが、ドラマや映画やバラエティーなどテレビに出ていればつい観ちゃう。もちろんファンも多いだろう。しかし彼の言動は重箱の隅をつつくように良くも悪くも取り沙汰される。兎角アンチ派の意見の方がフューチャーされやすいご時世。蓋をあけたら好き派も嫌い派も同じくらいなのではなかろうか。

というわけで人の好みは十人十色。好きなものを嫌いになる必要はないし、嫌いなものを好きになる必要もない。自由なのだ。だから私は公言するのだ。

「好きな小説は太宰治の人間失格」
「好きな作家は村上春樹」

先日プライムビデオで映画「失楽園」を観た。おそらく当時も、現在ならば相当に物議を醸すであろう作品。ただ思う。映画「失楽園」はあまりにもお粗末過ぎて好きではない。これも好みの問題。なので渡辺淳一が文章で描く「失楽園」を知りたいと早速Amazonで上下巻をぽちっとしたところである。

#日記
#村上春樹
#木村拓哉

いいなと思ったら応援しよう!