波に身を任せていた、あの頃。
結婚してから約1年になる。
私たちの最小単位コミュニティは今日も穏やかです。
旦那さんを送り出した後、
ひとりコタツに潜って抜け殻となっていた、あの頃。
あの頃は、いろんなことが出来なかった。
実家で料理をしていた時に父と一悶着あったことで、
料理が出来なくなってしまった。
食器を衝動的に壊してしまいそうで、
食器を洗うことすら難しかった。
襲い来る睡魔に呆気なく負けていたし、
ぷるぷると頑張って起きていると、
猫に噛みつかれて寝かされた。
「子宮の中に戻りたい」と何度繰り返し泣いたか。
でも、そんな「あの頃」を越えて、
出来なかったことが少しずつ出来るようになってきた。
少しずつ、少しずつ。
旦那さんと猫に見守られ、
家族や会社の方々に支えられ、
今ここに至る。
私はとても幸せ者だと感じる。
そんな私は現在リワークプログラムを受けている。
いろんな症状、考え方、状況に置かれた人々のなかで、
これからについて考えている。
「私はどうしたい?」
波に身を任せ、翻弄され、
時に、もみくちゃになっていた「あの頃」と「いま」。
経験という新たな形なきものを身につけて、
私は波を読んで出航しようと思う。
そんなこの頃。
お読みいただきありがとうございました。
とい。