「それからさぁー」
こんにちは。
今朝、いざ外へ出ようとしたら、
もう雨が降っていて、
(家で本でも読むか)プランへ移行した、といです。
今はすっかり止んでいます。
雨がひどい地域の方、安全に過ごされますように。
今日読んでいるのは、
黒柳徹子さんの「窓際のトットちゃん」です。
有名な本ですが、実は初めて読みました。
図書館で、いわさきちひろさんの優しい絵に惹かれて手に取った本ですが、本の中にも沢山の挿絵が出てきます。
私は便箋や絵葉書などの文具の収集癖があります。
そのなかから先日、恩師に宛てて、
いわさきちひろさんの「夏の宵の白い花と子ども」
の絵葉書に手紙を書きました。これをトップ画として使わせていただきました。
「窓際のトットちゃん」には、
「それからさぁー」というお話が出てきます。
(これからの子供は、人の前に出て、自分の考えを、はっきりと自由に、恥ずかしがらずに表現できるようになることが絶対に必要だ)という小林先生の考えから、お弁当の時間に「おはなし」(スピーチ)をすることになるというエピソードです。
みんないろいろな形で全校生徒五十人の前で、
「おはなし」をしていきます。
しかし、なかには、
「話は、なんにも無い」と言う子が出てきます。
その子に校長先生が「君が、今朝、起きてから、学校に来るまでのことを、思い出してごらん!最初に何をした?」と問いかけます。
すると、「えーと」「えーと、朝起きた。」
と言葉が滑り出してきます。
そして、「それからぁー」が出るようになるのです。
すごく素敵ではないですか?
私の通った小学校でも、
持ち回りで朝礼の後、
男の子1人、女の子1人がスピーチをしました。
書記係もいて、スピーチのタイトルと、
質問タイムにでた内容を、黒板に書いていくのです。
盛り上がるのは大抵
「どこそこに旅行に行った話」
「何々を買った話」などでした。
クラスのみんなが挙手して質問をしてくれることや、
黒板が文字でいっぱいになっていくことは、
とても嬉しいですし、活気があります。
でも、私には、盛り上がる話のネタの為に
「何かをする」のはなんか違うなと、
幼いながらに思ったのでした。
だから、
「朝起きて、それからぁ〜」をやってみたかったな
なんて今更ながらに思うのです。
私も、小林宗作先生の様な引き出し方ができる、
大人で在りたいなぁと。
とい。