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人生は変わらない。

僕は女から男に戸籍を変えて生きるFTMトランスジェンダー。1980年生まれ。名古屋在住。

42歳になった今は、身体と心が違って生まれてきた事について悩む事は少なくなった。悩むとしたら、身体の不具合について位で、なんで女に生まれてきたんだ。とか自分の身体が嫌いとか。そんなことはもう思わなくなった。

僕の仕事はFTMBAR 地元名古屋で、いわゆるオナベバーと呼ばれる店を経営している。
ありのままの自分を「売り」にすることで自分らしく仕事をさせて頂いていることが大きいだろう。

変えることは出来ない。

どれだけ、身体にメスを入れて戸籍を変えても、僕が女として生まれてきた事は変えることは出来ない。男になる事も出来ない。

まずはここを受け入れるしかない。

いくら頑張っても、お金があっても僕が女で生まれたことは変えることは出来ない「事実」であり「現実」である。

では、その後どうするか? 

受け入れたら、後は簡単。

今の自分でどう生きていくか? 

それを考えるのみ。
誰を恨んでも、誰に当たり散らしても変わらないんだもの。
自分がどうストレスを減らし、自分らしく生きていけるか?

性別違和は個性とまではいわないが、自分の持ち物みたいなもの。
死ぬまでのお付き合いになる僕に与えられた荷物。

生まれ変わったら?

男になりたい!!

とも思わない。

女でも男でも良いから、心と体が同じで生まれたい。自分の性別に悩む時間はもうこりごり。あんなにつらくて孤独な時間は二度と御免だ。

普通ってなんだろう。

僕の素朴であり大きな疑問。

ただ、この人生で、それを味わうことは出来ない。

「諦めが肝心」

僕はトランスジェンダー人生を意外と楽しんでいる方だと思う。
仕事はFTMを売りにした商売。
【オナベバーのマスター】
性同一性障害で生まれてこなければ絶対にこの仕事は選んでいない。

毎日がお祭りのような「普通」からかけ離れた世界だけれど、楽しい事も新たな発見も、貴重な経験の数々はこのセクシャリティこの人生だからこそ味わえているのかもしれない。

物心ついてから思春期と、性別についての違和から確信に変わるにつれ怖かった自分の将来。絶望した未来。

そこから考えたら、上等な人生。

素敵な人たちにも囲まれている。当事者の仲間たちとも会えた。

どれだけLGBTが認められても、一番「普通」を求めていた僕は、もしかしたら一番否定的、差別的にLGBTという存在を見ていたのかもしれない。

だからこそ、長い事もがいた時期があった。

42歳になったトランスジェンダーの率直な気持ち

もうどうでも良い。笑

法律が変わっても世の中が変わっても、僕の身体は変わらない。僕の気持ちも変わらない。

普通でも普通じゃなくても、この人生はこの体と心で生きていくしかない。
神様から与えられた時間を精一杯自分らしく生きてやる。

人生、開き直りと諦めが肝心。

2022.7.19(火)LGBT社会人交流会「BRUSH UP」第10回無事終了。沢山のご参加ありがとうございました!

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鈴木優希のセミナー活動関連のお知らせ、性同一性障害のお子様を持つ親御さんへのメッセージなどLGBTについてのコンテンツを掲載しているオフィシャルサイトもご覧いただけたら嬉しいです。そしてコメントもお気軽にお待ちしています。


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