「Yuyuのディア・イングランド」(7bookcover challenge 2日目)
昨日より、
「7boookcovers」
(7ブックカバーチャレンジ)
の投稿を始めております。
2日目は、実はわたしの人生を変えた一冊、
「Yuyuのディア・イングランド」
(王由由・文、安東紀夫・写真、東京書籍)
をご紹介します。
自由が丘や雑貨屋さんが好きな方なら
以前自由が丘にあった
王由由(おう ゆうゆう)さんの雑貨店
「Twice(トゥワイス)」
をご存知かもしれません。
(自由が丘の実店舗は長期休業中ですが、
通信販売メールオーダーでの営業は継続中とのこと。
http://www.twicerose.jp/index.html )
(この写真以外は、全て「ディア・イングランド」の
安東紀夫さんのお写真です)
由由さんの本は他にも好きな本があるのですが
わたしにとってはこの本は特別なんです。
この本に出会ったのは、わたしがまだ
北海道・室蘭市で地方公務員として働いていた頃のこと。
たまたま立ち寄った書店で平積みされていた本が
あまりに綺麗で、思わず手にとったのです。
イギリスらしい雑貨や食器の並ぶ店先、
蚤の市の賑やかな様子、
あちこちで風景に馴染んで咲いている
イギリスのバラたち。
そして、おっとりと品がありながらも
少女のように瑞々しい
由由さんの文章。
本当に、ため息が出るようでした。
そのまま買って帰り、
部屋で繰り返し眺めました。
「いいなあ、イギリス・・・」
実はその時20代前半だったわたしは、
まだパスポートすら持っていませんでした。
でも、この本に出会った後、
また別の書店に行くと、
なぜか小さな書店だったにも関わらず
「イギリスフェア」
をしていたのです。
わたしは旅行の予定もなかったのに
そこで配布されていた
ロンドンの市内地図を持ち帰り、
ベッドサイドに貼って
「ここに行って見たいな」
「この美術館に行くには、
この駅から行くんだな」
などと思いつつ、毎日眺めていたのでした。
その後、しばらく会っていなかった友達から
突然、ロンドンへの旅のお誘いが・・・
(できすぎのようですが、実話です)
もちろん、答えは大文字のYES!
ロンドンでは
ベッドサイドからはがしたあの地図を手に
思う存分、行きたったところに
行くことができました。
ヴィクトリア&アルバート美術館、
ポートベロの蚤の市、
リバティプリントで有名なリバティ、
紅茶好きの聖地、
フォートナム&メイソンのティールーム。
・・・・・・・・
夢のような時間でした。
旅の後も、その余韻は続きました。
ただ、それは
「あの街で、暮らしてみたいな」
という憧れだけでは終わらなかったのです。
「やっぱり、英語を使った仕事がしたい」
という思いも、むくむくと蘇ってきました。
実は、わたしは大学で英文学を学んでいて
本当は英語を使った仕事がしたかったのです。
当初は、当時の職場でも
希望すればそのような部署に
いつかはいけると思っていたのですが、
働き続けるうちに、
それは無理だと痛感するようになっていました。
この旅の後、いろいろ考えたわたしは
数年後に仕事をやめ、
本当にイギリスに行くことを決めました。
現地の小学校でのボランティアをしたり
英会話を学んだり、
美術館などにいって過ごした
1997年は、わたしの一生の宝物です。
実際には帰国してから
英語を使った仕事をできるようになるまで
数年かかりました。
でも、あの年に学んだこと、
経験したことをベースにして
今、わたしは大好きな翻訳の仕事をしています。
すべて、この1冊から始まりました。
あの日、この本との出会いがなければ、
わたしは今、違う人生を生きていたでしょう。
本が人生を変えるって、本当にあるのです。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
*英語を使ったお仕事では
本業の企業内での翻訳以外にも
動画翻訳なども行なっています。
和田裕美さんが「陽転思考」について紹介されている
こちらの動画の翻訳も、担当させていただきました。
https://bit.ly/3fqYZgs
今、不安なことが多い毎日でも
目の前の事実は変えられなくても、
考え方一つで、自分の世界を変えることができる、
それが「陽転思考」の考え方です。
こちらも、ぜひご覧くださいね。
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「7boookcovers(7ブックカバーチャレンジ)」の目的は、
自宅で過ごす時間を豊かにということと、
お友達の輪を広げていくことです。
7日間、7冊の本を投稿し、
可能であれば、その都度お友達を紹介します。
そのお友達にも、バトンを渡し同じことをしていただきます。
とは言え、紹介されたお友達はお断りしてもOK.
また、「自分のお気に入りの本のカバーを撮り、投稿」
という基本ルールを守れば、
本の内容や感想は
必ず書かなくてはいけないという決まりはないようで、
自由に書いてよいとのことです。
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