#204 あなたが疲れを感じるのはどこから?
おはようございます、山猿です。
次の疑問に答えます。
「走って疲れる原因ってなんなん?」
この記事でわかること
・4分の3理論
はじめに
僕は陸上未経験。子育て中の市民ランナーとしてフルマラソンサブ3(3時間切り)を達成しました。今は2時間40分切りに挑戦中です。
ランニング歴は15年。これだけランニングを継続していても走ったらもちろん疲れますよwそこで疑問に思ったんですよね。
10km走っても20km走っても疲れたなーと感じ始めるのは7割くらい走ってから…
これ、不思議だなと思ったんです。マラソンでも疲れを感じるのは30kmくらいから。
この本にヒントがあったので紹介しますね。
参考文献↓↓↓
桜井智野風(2016)『身体のしくみを知ればもっとラクに走れる!走りのサイエンス』株式会社枻(えい)出版社
疲れを感じるのは脳
「疲労の原因物質は乳酸である」
ということが一般常識とされていますよね。しかし、最近この乳酸は決して疲労の原因物質でないことがわかってきました。
実は最終的に疲労を感じているのは「脳」らしい。(まじかー!!?)
ただし、スポーツ科学と脳科学の見解が合致した「疲労」の解明にはまだ至っていません。
事務作業で疲れたのでジョギングしてスッキリしよう!
こんなフレーズ聞いたことありますよね。これは脳の疲労と筋肉の疲労がまったく別に動いている例。つまり疲労は複雑なメカニズムによって起こるもの。
4分の3理論
あなたがランニング中に「キツい」と感じるポイントはどこ?
100m走では最高スピードに達してから失速し始めるのが70m付近。800m走では600mからゴールまでの200mが一番キツいとされています。
マラソンでも30kmを過ぎたあたりで突然脚が動かなくなるといった現象を聞きますよね。僕も実際にマラソンを走ってみてそう感じています。
つまり、距離が変化しても走る総距離の「4分の3」あたりで人間は疲労を感じる、ということ!!
南アフリカの運動生理学者、ティモシー・ノアキス博士は
「運動中、筋肉が蓄えている燃料を使い切ることはない。疲労は脳に起因する。脳にある中央司令塔が運動のタスクの大きさに応じて、どこで疲労の借号を出すか設定している」
と説明しています。
つまり、人間の脳はランニングのときに全行程の4分の3あたりに疲労感が出るポイントを設定しているということ。
最後までペースが落ちないランナーは、トレーニングによってこのプログラムを書き換えているアスリートなんですね。
まとめ
・疲労の原因は乳酸だけではない。最終的に疲労を判断しているのは脳
・どの種目でも走る総距離の4分の3あたりから疲労を感じる
いかがでしたか。なぜマラソンは30km過ぎてから疲労を感じるのか。乳酸だけが原因ではなかったんですね。
脳の影響が大きいと考えると、思考次第では疲労を感じるのを遅らせることができるかも!?そんなことを妄想しちゃいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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