夏の終わり。ステージが変わる季節のこと。
高校時代の思い出は9割が野球部のこと。
クラスメイトが誰だったかはうろ覚えでも
部活に関わることはそんなことまで!?ってくらい鮮明に覚えている不思議。
高校生活の中で3回やってきた夏の終わりの話。
1年生。夏の終わり。
初めての夏の大会は眩しい程にキラキラしていて
想像以上に超特急で過ぎ去りました。
気づけば試合は終わっていて、
実感のないまま3年生はグラウンドに来なくなりました。
新しいキャプテンが決まり、新チームが動き出します。
プレッシャーなのか、力み過ぎるからなのか
体調不良や熱中症や怪我が続出。
ギリギリの人数でなんとか練習も練習試合もこなす日々。
マネージャーもちょっとギクシャクなんかしたりして・・・
キラキラからは一変。
初めての経験ながら気づいたことは
「この時期はやばい時期」
2年生。夏の終わり。
先輩たちは上手かった。
勝ち進むだろうと思っていた。
そんな初戦。
夏がこんな短いわけがないでしょう?
超特急どころか、一瞬。
必死に気持ちを切り替えて部内の最上級生に。
「この時期はやばい時期」
やっぱり、やばい時期でした。
熱中症、怪我、体調不良・・・
さらに、練習試合は勝てないどころの騒ぎではありません。
来年、3年生として無事に最後の夏を迎えられるのだろうか。
そんな不安がよぎるのをかき消すように、本格的に動き出してみたこと。
スポーツ栄養
バイブルは『野球食』
3年生。夏の終わり。
とにかく。寂しかった。
もう、汗まみれ、砂まみれ、埃まみれになる必要もなく
監督から怒鳴られることもなく
朝練に出てから教室に向かうこともなく
授業が終わって、グランドにすっ飛んでいくことがなくなってしまう毎日が。
最後の夏は、最後の夏にふさわしい華やかさ。
もっと華やかな人は山ほどいるだろうけれど、私にとっては鮮明に記憶に残る華やかな思い出になりました。
超弱小と鼻で笑われてしまうようなチームが
練習試合で恐ろしいほどの大差で敗れていたチームに初戦で勝ち
せめてコールドゲームにならなければ・・・と言われていた強豪校にミラクル勝利し
前年の甲子園出場校と9回まで大差つけられることなく闘いきった
劇的過ぎる夏は爽やかに過ぎ去っていきました。
新しいステージは受験生。
の、その前に・・・
一緒に引退する同級生たちと校舎内の自販機に行って
部のルールで禁止されていてずっと飲んでいなかった炭酸ジュースを。
プシュッという音と
シュワシュワの喉越しと
スポーツドリンクのようには体に染み渡っていかない甘さとともに
私たちのステージはグラウンドから勉強机に変わりました。
8月から9月。夏の終わりはステージが変わる季節。
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