あなたの決断は、誰の意思?
今日も1日、お疲れ様です。
僕もあなたも、今日という1日の中で、いくつかの「選択」をしたと思います。
例えば、通勤中にコンビニに入って、コーヒーを買ったり、ランチを選んだり。金曜日だったので、飲みに誘われた居酒屋で、ビールの種類を迷ったという人もいることでしょう。
ビール、美味しいですもんね。
(話が逸それとる〜💦
今日は「選択」や「意思決定」について、脳の働きとともに記事にしていきたいと思います。
神経神話
人は、どんなにすごい人でも脳全体の能力の10%しか使っていない…という話、どこかで聞いたことはありませんか?
普通の人は、3%程度だとか。
これ、「神経神話」っていう都市伝説で、化学的な根拠は何1つないんですね〜。
(誰が言い出すんだろうね、こういう話。)
ところがね、
脳の活動のほとんどが、僕たちの意識に無いところ、つまり無意識で潜在的に行われています。これは確かにそうなんです。
例えば、呼吸。
4秒吸って、4秒吐こうと思えば意識的にできます。
それでも、瞑想を1日何時間もしている片岡鶴太郎さんのような人でない限り、99%は無意識でやっていますよね。
歩くことだって、右から出して、膝を曲げて、踵から地面につけて、その間に左足をあげて…なんていうこともしていないですもね。
(しておられる方いたらすみません😅)
ということで「脳の10%しか使ってない」という話は都市伝説だけど、無意識で行なっている、潜在的に行っている脳の活動は確かにある!ということです。
「選択」は僕たちの意志なのか?
冒頭で「選択」について書きました。
実際、今日何らかの選択したのは僕やあなたですが、実はここに僕たちの「脳の潜在的な活動」が多くの影響を及ぼしているようです。
これは、カリフォルニア工科大学で「意思決定」について行われた研究で明らかになりました。
何が明らかになったかというと、僕たちは広告やCMの影響をもろに受けているということです。これは、理性で抗えないくらい大きな影響なんだとか。(マジっすか?!)
広告やCMは脳の奥の奥に刺さっている
広告やCMは、脳の被殻という部分に届きます。
この被殻は、ヒトの欲求や快楽を制御している、いわゆる「原始的」な部分です。
原始的な脳は、理性的な脳の働きより強いのでやっかいです。
例えばね、100人の前でプレゼンテーションする時って緊張するじゃあないですか。僕は慣れているけど(😛
心拍数が上がって心臓バクバクなりますよね〜。
それを理性的に「冷静になればいいんだよな〜」と考えても、自分に言い聞かせても、心拍数が下がらないでしょ?
それみたいなもんです。
さらに広告やCMは、2つの条件を掛け合わせて、僕やあなたの行動をコントロールしているんです(こわっ
次で見ていきましょう。
無意識に行動させる2つの条件
1つは「古典的条件づけ」っていうやつです。
例えば、最近はやりの「BIG BOSS」の缶コーヒー。ロゴマークみたことありますか?
1回だけという方は少ないはず。何度も繰り返しみることで、あのロゴマークを見ただけで、コーヒーの味を想像して、飲みたくなってしまっている…これが「古典的条件づけ」です。
で、もう1つが「道具的条件づけ」(名前覚えなくてもいいですよ〜
これは、缶コーヒーのBOSSを繰り返し飲み、他にも沢山ある商品の中から選択して購入する。これを繰り返すことです。
この2つの条件は、全然別の現象なんです。
ところが、この2つが組み合わさって働く時が、広告やCMの効果が最大限発揮されて、僕やあなたは、自分の意志ではなく無意識でその商品を買っちゃう、つまり選ばされているという訳。
ちなみにこの時、さっき出てきた脳の被殻がせっせと働いています。原始的なやつね。
まとめ
今回の脳の働きは、最近別の名前でちょこちょこ耳にします。
行動経済学って名前、聞いたことありません?
行動経済学については、僕のブログで書いているから、もし興味ある方はどーぞ見てやってください〜♪(去年の8月の記事)
ちょっと長くなりましたけど、今回は以上です。
最後まで読んでくださいましてありがとうございます。