発信の総力を高める「メディアリレーションシップ」ポイントまとめ
弊社担当の取り組みは素敵な具合にメディア掲載をしていただけることが多くて、とてもありがたい。その裏には、メディアのみなさんのお力があり、そのさらに裏には「メディアリレーションシップ」の力がある。他のSNSにメモを記したら、仲間内から「保存した!」という声があったので、こちらにまとめを。
告知としての発信(前パブ/事前広報)はもちろん、実施の成果を先に繋げるための発信(後パブ/事後広報)があってこそ、たくさんの人にきっかけを届け、さらに居合わせられなかった人にも追体験を届けて周りを巻き込んでいける。侮るなかれ、広報のひとてま。
オーソドックスなメディアリレーションは
やっぱり大事
時代のなかで掲げられるようにオウンドメディアもいい、ソーシャルメディアもいい、けれど、やっぱりオーソドックスなメディアリレーションシップが超大事だと思う。あらゆる方面の力をお借りして発信の総力を高めることができる手段なのだから。
自分たちだけで届けられる体験や情報は限られていて、つまり、それぞれの読者を日々想って情報を届けているプロのみなさんとどれだけ連携できるかが発信の総力をつくっていくということ。
受け取る側に長く居たからこそわかる
「送った≠伝わった」
しかし、各所で情報発信促進のための整備、制作、広報サポートをしていると「プレスリリースは配信してますから大丈夫だと思います」というテンションをよく見かける。プレスリリース配信だけだとチャンスを逃す。ここが別れ道。
「送った≠伝わった」。これは、私自身がリリースを受け取る側に長く居たからこそわかる。
プレスメールはめちゃくちゃ届く、ほんと毎日大量に。締切前や外出続きだともう見れていない。読んだとして斜め読みなのでポイントが飛び込んで来ないリリースも目に留まらない。編集部のFAX受信コーナーってだいたい原稿プリント出力コーナーと同じだからすごい勢いで埋もれていく。
“効果が出る心がけ”のまとめ
というわけで、以下が私とチームメンバーの“効果が出る心がけ”のまとめです。どうぞ。
①連絡先は個人指定
媒体宛にアバウトに送っても読まれない。紙面からコーナー名や担当者名、記者名を見つけて、媒体に電話をして繋いでもらってご挨拶して送ってもいいか確認して、個人の受信先教えていただいて送る。
②連絡はタイミング
企画や実施の具体的情報が固まった時点で早めの連絡1回目。編集部だと「部内で検討します」や記者さんだと「都合がつけば」というお返事が多い。これは建前の時もあるけど単純に本当にそうなことも多い。雑誌だとページの都合がまだ見えていなかったり、新聞記者さんたちはあまり早くに予定を埋めてしまえないという兼ね合いだろう。なので、例えば記者さんには直前リマインドで「どうでしょう?」と再連絡すると案外「あ、いけますね!」となることも多い。この直前のリマインドのひとてまの収穫度は意外なほど高い。
③媒体をちゃんと知る
「誰に何を届けているメディアか」という媒体ごとのテーマや読者層、編集ポリシーなどを知ったうえで「御誌の読者さんなら」と個別に提案する。合わせてそれぞれ用に見どころの抜き出しをまとめて送る。これをやらずに同じリリースを機械的になんとなくメジャーっぽいところのばら撒いてますというのをよく見かける。それでは空振り率が高い。
この媒体ならぴったりだからいけるはず!と思ったのにリアクションが渋かった時、私は、見送られてしまった理由は何かを聞いたりもする。すると「例えば、この部分にもうちょっとこういう感じのネタならこちらもぜひって感じなんですよね」と教えてもらえたりする。そういうやりとりの積み重ねがあれば、別に編集側出身者でなくても、無数の媒体への知識量や分析力が蓄えられて次の回に糧になるはず。
④情報はわかりやすく事前提供
絶対聞かれるであろう内容は事前に想定してメモをお送りしておく。広告じゃないから客観的視点を忘れずに。推しポイントは強調するけれど、どんな点に価値や個性や新しさや効果があるかを客観的に伝える。良質な発信にしてほしいから全面尽力。現場対応ありきにすると現場状況によって情報量の落差が大きくなるので、事前にできることはしっかりと。
あと、見栄えのする提供写真、伝わりやすい提供写真を用意しておくのも大事。特に雑誌では「どちらも価値ある情報だけど結果的に絵的に見栄えがするこちらを大きく扱った」ということがある。これも編集部の気持ちとしてよくわかる。ぱっと読者の目を引けなければ読まれないわけだから。
⑤快適な現場対応準備
現場では運営と並行してということも多くてバタバタだけど、それを想定して、正確な情報、的を得たコメントを用意しておいたり、撮影しやすい状況を作っておいたり、映り込みに関する承諾や配慮を済ませておく。特に月刊誌などに比べて特に発行までのタイムリミットがタイトな新聞記者さんたちは一発勝負。
以上が絶対的基礎。
ここからはもう、担当記者さん編集さんライターさんの聖域、媒体ポリシーの聖域。相談いただく点では全力コミットしながらも、広告出稿ではないことをわきまえて、全力でお任せします。
ためしに上記5つやってみたら、はっきりと違いが出るはず。おすすめです。