【短歌連作】静止画が飛んでいる
夏のマッハボーイとにかく速い速い言っている間に見えなくなった
重力をつらぬく光の線がいたむ 進め心臓はくれてやるから
環状になってこの一瞬だけの讃歌をみんなのための讃歌を
前髪のプリズムを通してゆらぐ炎の美しいこと!
まぶしくて見えないものが見えた(逆に)しばらく動けなかった(普通に)
波の音の不器用だけが救うからちっぽけな型にいつまでもはめるな
ハイライトきかせてすべてが光すぎている世界を生きてたら夜
続くなら他愛ない日々 はやくって終わる明日は水銀に似て
マッハボーイまた来年な元気でな最後の夜は風と去ってく
風は止み火花はこんなにも長いあなたと出会うまでの愛だ
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