子どもに宿題させたいなら、親として考えておかなければならないこと。
こんにちは。
自分育てカウンセラーの馬場ゆきです。
・教員約10年経験
・小中高(数学)、特別支援免許
・公認心理師の勉強中
・「自分育て」の方法をラジオで発信
(1年7ヶ月、毎朝ライブしています)
大人になってから、一生楽しく生きていくために、「自分を自分で育てる」ことの良さをお伝えしています。
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今日は、子どもの宿題の話です。
最初にお伝えしますと、子どもの宿題は、子どものものです。あなたのものではないですね。
でも、とてもよく聞く相談
「子どもが宿題をしません。どうしたらいいですか?」
私は、この相談を受けるたびに、疑問に思います。
この方の、宿題をさせる目的は何だろう?って。
何度も言いますが、子どもの宿題は、子どものものです。親のものではないのですね。
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でも、「宿題悩む…」という方に、一度ゆっくり考えていただきたいことをお話します。あなたがじっくり考えることで、宿題について、悩むことが減っていきます。どうぞゆっくり考える材料にしてみてください。
宿題の目的を考えないと、最悪の結果になります
子どもに宿題をさせることで、子どもにどうなって欲しいのか。あなたが、子どもに宿題をさせる目的。
ここを自分で考えて持っておく必要があります。
え?って思いますよね。
宿題をさせる目的?
そう。目的です。
この目的が変わるだけで、子どもへの伝え方、サポートの仕方ががらりと変わってきます。
逆に目的を親が持っていないと、毎回言うことが違って、子どもが混乱し、最後は、子どもはあなたの言うことを聞かなくなります。
最悪です。
しかも、子どもは宿題だけでなく、勉強というものすべてを嫌いになります。
そして、子どもは、見抜いています。
あなた自身が安心したいために、「宿題をしなさい。」ということを。そして、あなたは、「言う」だけで、何もしないことを。
恐ろしいですか、本当です。
でも大丈夫。
宿題をさせる目的がはっきりすることで、親の言動が変わる。
ではまず、あなたが子どもに宿題をさせる目的を考えましょう。この目的は、それぞれ、自由です。正解はないです。
①先生に怒られないようにするため
(させることで、あなたが安心したい)
②勉強ができるようになるため
③やらなきゃいけないからやる
…
ちなみに、私は③です。
私は、宿題の事、「仕事」とよく言います。先生に怒られてもいいし、勉強ができても出来なくてもいいと思っています。
先生の目的は、②です。これは、先生の仕事です。
①だった場合、これは、悲惨です。全くの他人軸です。宿題するたびに、親も子も、自己肯定感が下がっていきます。
人から怒られないようにする。人から褒められるようにする。自分の人生を、他人のために歩き始めるスタートを、親が作っています。
①②③も、その都度気持ちが変わってしまうことも、子どもにとって悲劇です。なぜなら、その時その時で、言うことが変わってしまうからです。
「一人でしなさい」
「早く終わらせなさい」
「やらないと自分が困るよ」
「勉強できなくなるよ」
あなたは、どうですか?
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私の場合
私は目的が③です。
やらなければならないからやる。
でも、私の目的は、もう少し、奥にあって、それは、終わらせるために、「どうやってやるか。」です。
私の本当の目的は、「宿題を通して、どうやってやり終えるかのバリエーションを広げること」です。
ゴールは決まっている。宿題終了というゴールです。
そのための道筋を自分で試行錯誤させることによって、将来、やらなければならないことが起きた時に、自分でその解決法を選んで実行できる力を付けさせたいと思っています。
シンプルに、宿題に持つ意味は、私にはそれだけです。
子どもが大人になったとき、親はそばにいません。
他人軸で宿題をしてきた子は、他人軸で仕事するでしょう。
でも、やり方を試行錯誤してきた子は、どんな問題でも、試行錯誤する力がついています。その都度、親がそばにいて、最適解を教えることは不可能だし、不幸です。
問題(宿題)を片付ける最適解を、その都度選べる力をつけて欲しいと思っています。
娘の場合
娘がしている解決法は、すべて肯定しているので、迷いなくその都度、やり方を選んでいます。
・時間を決める
・先に終わらせる
・分からない所はすぐ人に聞く
・手伝ってもらう
・一緒にする
・競争する
・スマホで調べる
・お菓子食べながらする
・スピード命(字汚いOK)
・気を取られないよう、集中する環境を作る(テレビや、おもちゃのない所でする)
私の目的は、繰り返しますが、終わらせるために、どうするかを見つけることなので、「教えてー」って言ってきたら、躊躇なく答えを教えます。
私の目的は「勉強ができるようになること」じゃないので、娘の選択が優先です。
だから、一人で考えなさい。って言ったことないです。字が汚くてもOKです。
繰り返しますが、私の目的は、「終わらせるために、試行錯誤する」ことが目的なので、そのために娘がしたことは、すべてOKです。
私の「目的」を変えずに4年、宿題を見続けた結果
小学校1年から4年まで、私の目的は変わらず、娘の宿題を見守り続けた結果。
私はもう、宿題の事をひと言も言わないです。
よくある会話。日曜日の午前中
娘「宿題、もう終わってるの?」
私「うん」
娘「はやっ!」
私「いつやったの?」
娘「え?金曜日」
ほとんどこれです。気付いたら、外で遊んでる。
たまに、日曜の午前中やってるけど、何も言いません。彼女が選んでいることなので。
良かったなと思っていることは、宿題、分からなかったら、聞いてもOKと思っているので、娘にとって、宿題を片付けるハードルが下がっていることです。
安心して、聞いてきます。
もちろん、すべて聞いてくることなんて、今まで一度もないです。
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でももし、娘の持っている能力が、「手伝うことが必要な能力」だったら、手伝いまくると思います。
将来も、手伝ってもらいまくる必要があるからです。
そんな娘に、一人でやりなさいと言うことは、将来の娘にとって絶望でしかないでしょう。
あなたのお子さんの「能力」も、ちゃんと見てあげてくださいね。分からなかったら、先生に聞くのが一番です。
全部一人でできる人間は、大人でもいないですからね。
大人も協力しましょう。
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子どもの力を信じよう
子どもの能力で、大人が尊敬しなければならないのは、「自分でやりたい」という気持ちがとても強いことです。
だれよりも、子ども自身が、「宿題を自分で出来るようになりたい」と思っています。
子どもも、しなければならないものだと、分かっています。
安心してください。
手伝っても、子どもは、悪くならないです。
むしろ、突き放したら、子どもは他人が敵になり、人を信じなくなります。
親子が協力して、問題を解決するで、宿題をしてもいいですよね。
宿題を、どうぞ、敵と思わないでくださいね。
あなたの子どもに宿題をして欲しいと思う、本当の目的は何ですか?
ぜひ、一度ゆっくり考えてみてください。
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ラジオでもお話します。
https://stand.fm/channels/5f5869b0f04555115d329bd1