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2019年11月の記事一覧
「固定観念にとらわれずに、自由にアイデアを考えましょう!」というファシリテーションに対する改善提案
ワークショップやファシリテーションを専門に仕事をしていると、現場の方々とコミュニケーションをするなかで「外部でこのような酷いワークショップを経験した」「こういうファシリテーションに、参加者として不快な思いをした」というような報告が、耳に入ってきます。(たまに自分たちもやっちゃってるなー..と思って、耳が痛くなることもあります笑)
そのなかでも、多く耳にする”愚痴”が、以下のようなファシリテーショ
ファシリテーターの”芸風”の構造
ミミクリデザインの組織学習を専門とするファシリテーターの遠又が、こんなことをツイートし、共感を集めていました。
たしかにファシリテーターと呼ばれる役割には”画一的な理想像”は存在せず、「個性」のようなものが存在します。現在ミミクリで進めている熟練したファシリテーターの暗黙知に関する調査研究でも、当日の立ち振る舞いや、背後にある価値観は、ファシリテーターによって多種多様であることが確認されています
ワークショップのアイスブレイクで溶かすべきもの
ワークショップでは、プログラムの冒頭で参加者同士の「アイスブレイク」と呼ばれる活動を行います。「チェックイン」と呼ぶ場合も多いかもしれません。
多くの場合、自己紹介にアレンジが加わっているケースが多く、その日の活動を共にする参加者が、お互いのことを知り合う活動として行われます。単なる「緊張ほぐし」のように思われがちですが、アイスブレイクはワークショップの非日常性と、そこから生まれる学習と創発を担
組織変革と事業開発になぜ「ワークショップ」が必要不可欠なのか?(プレゼンスライド公開)
WDAメンバー限定の研究会「対話と仕組みで組織をファシリテートする-ワークショップ×組織デザインの可能性を探る」が終了しました。ゲストに株式会社DONGURI CEOであり、ミミクリデザインの組織マネージャーでもあるミナベトモミさんをお迎えして、安斎も前座として登壇させていただきました。ファシリテーターはミミクリデザインで組織開発を研究している東南裕美が務めました。
研究会の本題は「組織開発(対
やる気を引き出すファシリテーション:ARCSモデルとワークショップデザイン
ワークショップ、もしくはワークショップ型の授業や研修において「参加者の動機付け」は重要な課題です。
ワークショップ形式にすればすなわち参加者の意欲が引き出せると思われがちですが、ワークショップはねらいが曖昧であったり、活動の目標と学習の目標がひねって結びついていたりするため、イントロダクションから意識的に工夫をしなければ、「ノレない」参加者が出てきてしまいます。
授業や研修設計の理論であるイン
組織開発(Organization Development)と組織デザイン(Organizational Design)の違い
ミミクリデザインでは、組織変革のためのプロジェクトデザイン論やファシリテーション論に研究のスコープを拡げ、改めて組織関連の理論や研究事例のレビュー、新たなアプローチでのソリューション開発を進めています。
安斎自身の学会活動も、これまで学習科学や教育工学、デザイン学会などが主でしたが、今年から「組織学会」や「経営行動科学会」などにも参加しています。先月は組織学会の年次大会で、ガーゲン夫妻の講演も聞
プロジェクトにおける良い課題設定の条件
ミミクリデザインでは、クライアントから事業開発や組織開発のプロジェクトをご依頼いただく際に、課題(問い)を再定義(リフレーミング)するところから始めます。課題の渦中にいるクライアントの目線から語られる課題の切り口は、必ずしも事業や組織のイノベーションにつながるとは限らず、クライアントとの対話を通して、第三者の目線の交えながらブレイクスルーにつながる課題に再定義をするためです。
ところが、再定義し