家を継いで始めたモバイルハウス制作:完成。機能の確認編
父の病死をきっかけに兼業の米農家と、建具屋の曽祖父、大工の祖父、建築士の父という家のDNAを継ぐと決めた結果生まれた『米の移動販売車兼モバイルタイニーハウス作りプロジェクト』。
前回の記録までは、これまでの制作記録として残してきましたが、ようやく一段落しました。これまでの制作記録は、以下のマガジンに収録しています。
基本的な機能を満たした上での制作は一区切りついて完成とし、今回はどのようなハウスに仕上がったのかを機能面のチェックをしていきたいと思います。
まずは外観を見ていきましょう。
窓とドア等、開く部分はオープンにして新鮮な空気をハウス内に取り込みます。
ハウスの左手、窓に寄ってみるとこのような形になっています。上方に蝶番を設置しています。ホームセンターで購入した大きめのアクリル板をそのまま嵌め込み、細い角材で挟み込む形で固定しました。
前方に回り込んでみると、このようになっています。はめ殺しにした窓に、突き出しの陰が差しています。
突き出し部分を見ると、このハウスがやや三角屋根風に傾斜しているのが見て取れるかと思います。
いざ、雨などが降ってきた際はこの傾斜に沿って流れてもらおうという狙いです。
ハウスの前方から右方へ回り込んでみると、両開き式の小窓が現れました。
両サイドに蝶番を設置し、ハウスの中から外に向かって開くように設置しています。
スムーズな開閉が実現できて、我ながらこの完成度に満足しています。
両開きの小窓を見つつ後方に回り込めば、ドアとハウス内の絨毯が見えてきました。
この絨毯は、ハウス制作途中で母が持ち込んでそのまま内装になったものです。
中に入って見える景色は、このようになっています。
前方の窓の奥も、窓の開閉こそしませんが景色がバッチリ見えます。
外に出て、ドアを閉じたらこのような外観です。
必要最小限の機能のみを満たし、今後、さらに必要があれば機能を足していける素体としてのハウスが仕上がったように思います。
付け加えるオプションの候補としては……
・防水のための幌を屋根に張る
・化粧板を壁に張り、よりお洒落に見せる
・太陽光パネルなど、発電設備の設置
などを想定しています。
母などはこのハウスを眺めてみて、
「ペンキなんかも塗ってみてもええかもしれんな〜」
など、独自の妄想を膨らませています。
ハウスの活用方法も現時点では、
・実家で育てている米の移動販売車
・全国どこへでも旅していけるキャンピングカー
などを想定していましたが、母や祖母のアイデアも踏まえ、
・単に置きっぱなしの間も子供部屋として活用
・ちょっと一人になりたい時などに使う離れ
・水道設備を完備すればキッチンカー
など、実際に見て触って想像することで、まだまだアイデアは出てきそうな予感がします。
現時点の機能面の紹介は以上です。
一通り機能も確認し終えた後、祖父の工房であり現在はトラクターや田植え機のガレージとなっている作業場へハウスを運び込みました。
この景色を見てみると、何か言葉にならないこみ上げてくるものがあります。
ただ、これまでにあったことや曽祖父、祖父、父らが遺してきた事を少しでも、自分の代に繋ぐことはできたのではないだろうか。
そんな風に静かに感じられました。
少し、これら浮かんだアイデアも寝かせておき、また新たなチャレンジが生まれてきた時に『米の移動販売車兼モバイルタイニーハウス作りプロジェクト』の記録は更新していきたいと思います。
このハウスをいざ軽トラに積み込み、旅に出る時も待ち遠しいです🌱