竹のような生き方と、竹と生きる生き方。
竹のように生きたいと思っている。
曲がっても割れても折れない。
濡れても滲みない。
傷ついても質が落ちない。
どれだけ割いても剥いでも、編んだり組んだりすれば強い。
見てもよし香りもよし食べてもよし、あの手この手で人を楽しませる。
そして、一本通った筋を通す。
その戦意に沿って、清々しい音を立てパキンと割れる。
竹のような人間でありたいと思う。
だから、そう言ってもらえたときは嬉しかった。
整備された竹藪は美しい。両手を広げても竹同士がぶつからない間隔で間伐する。
でも私は、そよぐ竹藪の、上の方でしゃらしゃらと竹同士がぶつかる音も、同じくらい好きなのだ。竹が話しているような気がする。
時代はきっとこれから、古きを温めると思う。
そうならざるを得ないと思う。
放置竹林と呼ばれて悪者扱いされている山中の竹林も、きっと可能性に溢れている。
私もそうでありたいと思うのだ。