お茶の葉17:お茶の歴史
おはようございます。
今日も冷え込みが厳しいものの快晴で気持ちがいい。気温よりも寒さが気にならないのは、気温に関係なくインフルエンザで体の根本からくる悪寒・寒気に襲われてそれに比べたら大した寒気ではないからだろう。
昨日までは、チャノキの葉を使った茶葉の種類から、それぞれに含まれる成分や効能などを一通り見てきた。個人的に今まで飲んできた日本茶、中国茶、紅茶の製造法から異なる違いが学べたことはとても面白かった。
最後にお茶の歴史を振り返っていきたい。
お茶の発祥
中国の歴史の中で、お茶が登場するのは神農(農業・漢方の祖)から端を発する。まず大事なのでこの神農について調べてみると以下の通り。
神農、炎帝神農は、古代中国の伝承に登場する三皇五帝の一人。人々に医療と農耕の術を教えたという。神農大帝と尊称されていて、医薬と農業を司る神とされている。薬王大帝、五穀仙帝とも。
王とも神とも言われ、ありとあらゆるものの薬効を自らが食べて調べ、こうして発見した薬によって多くの民衆を救い薬祖神として祀られるようになった神農。そんな彼が一日に72もの毒にあたり、そのたびに茶の葉を用いて解毒したという逸話がお茶の原点となっている。
この伝説から、お茶の発見は紀元前2700年ごろ、神農時代と考えられている。
そして、彼の名前を採った漢の時代(紀元前1世紀)の医学書『神農本草経』には、以下のように記述されている。
「茶味苦、飲之使人益思、少臥、輕身、明目」
(お茶は苦い味がするが、飲むと思考が良くなり、睡眠時間が減り、体が軽く、視力が良くなる。)
お茶は当初は薬、特に解毒薬として飲まれており、「お茶を一服」という言葉はこれに由来するとされている。
また、同時代の四川の王褒が記した、主人と奴隷との間で交される契約文『僮約』の中に、「武陽で茶を買う」とあります。これによると、当時すでに飲茶の習慣があり、売買が行われていたことがうかがい知ることができる。この『僮約』が現段階では茶具に関する最初の文献とされており。このころからお茶は主に上流階級に嗜好品として愛飲されるようになっていく。
唐の時代(760年ころ)、陸羽の記した『茶経』は「茶者、南方之嘉木也(茶は南方の嘉木なり)」で始まっていることから、初期のお茶は南方(中国南部の雲南省からインドのアッサム地方にかかる山地周辺)で始まったと考えるのが定説とされている。
*上記の情報は以下のリンクからまとめています。
この歴史を踏まえると人は4,700年程度前からお茶を口にしていたということだ。そう考えると今飲んでいるお茶がなんとも壮大な歴史をもって自分の目の前にあることが、なんとも不思議で、それでいてさらに愛おしくありがたく感じられる。
明日は中国のお茶の歴史をさらに見ていこう。
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。