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陶磁器6:陶磁器の種類(土器)

おはようございます。
今日も朝から曇りで昨日夜降った雨のお陰で涼しい。昨日窓を開けっぱなしで出かけたら夕方ごろの夕立で風と激しい雨が部屋にも降り込んだ様で窓際に飾っていたものが吹き飛ばされて床が湿っていた。色々油断できないものね。

陶磁器には、陶器、磁器、土器、炻器の4つがある中で、土器を掘り下げていこう。

土器の素材

土器(earthenware)は、粘土に水を加え、こねて練り固めることによって成形し、焼き固めることで仕上げた容器である。

土器は、一般に胎土(ベースとなる土)が露出した状態の、いわゆる「素焼き」の状態の器であって、陶器、磁器ないし炻器に対する呼び名である。

土器の作り方

日本では一般に、粘土を窯で焼かず、野焼きによって600 - 900℃程度で焼いた器を「土器」と称し、1200℃以上で焼いた「陶器」や1350℃以上で焼いた「磁器」とは区別する。釉薬をかけて作る磁器のように器面がガラス化(磁化)していないため、粘土の不透明な状態がそのまま残り、微小な孔や隙間がたくさんあいた多孔質であり、中に液体を入れると吸水し場合によっては滲み出ることもある。
また、古墳時代より製作が始まった日本の須恵器のように、窯で焼成したものであっても土器よりは高く、陶器よりは低い温度(1000℃以上)で焼成された焼き物は、胎土として使用された本来の粘土の性質が露出しているために「陶器」とみなさず、土器に含めることがある。この場合、須恵器は「陶質土器」と称される。

朝鮮半島においても、俗に「新羅焼」と称されるやきものの呼称として「陶質土器」の表現を用いる。
これに対し、中国では、焼き物は「陶器」と「磁器」(現代中国語では「瓷器」)の2つに大別され、一般に「土器」という分類呼称は使われない。中国では無釉、すなわち、釉薬を掛けない焼き物は焼成温度の高低にかかわらず「陶器」と呼ばれ、漢代の緑釉陶器などのように釉の掛かったものでも、低火度焼成のものは「陶器」に分類される。

土器が生まれた意味

粘土に水を加えて均質に仕上げた素地は可塑性に富むことから、様々な用途・形で作られ、その器形や文様には民族的・時代的特徴が広大な範囲に残り、考古学・歴史学の重要な資料となる。特に文字出現以前の先史時代にあっては、土器様式の変遷によって時代区分の編年作業が行われている。日本において、縄文土器や弥生土器などは考古学の研究対象のほか、国宝を含む文化財や美術品として保護・収集の対象となっている。

土器は、その名を聞いて思い浮かべる様に縄文時代以前からある人間が生活を豊かにするために作ってきた道具であり、石を削って作った石槍などとも、素材に熱を加えることで違う物質に変化させるという点で大きく異なる大発明だった。また保管だけでなく、調理器具としても使われるようになり(実際に煤がついた状態で見つかる土器も多い)この調理することで、食べられるもの・得られる栄養素が増えたことで生活環境を大きく拡大するきっかけともなったことは、焼き物だけに限らず、人類の歴史においても大きな意味を持つことは言うまでも無い。

なお、土器は現在でも世界各地で実用民具や土産物として製造されており、日本でも素焼き(テラコッタ)の植木鉢といった園芸用品などのほか、調理器具や飲食器として利用されている。


*上記の情報は以下のリンクからまとめています。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。


皆様も、良い一日を。

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