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今の自分に可能な範囲で、いかに心豊かに暮らせるか

目まぐるしく過ぎた2021年を終え、ようやく年が明けた。
2022年の始まりだ。

その始まりを告げるかのように、先日今の家を更新するか否かを問う通知書が届いた。


東京に来てから、2年が経とうとしている。
もう2年?まだ2年?という、なんだか不思議な感覚。

2年前の冬。
東京へ上京することが決まってから、まず驚いたのは家賃の高さ。
同時に上京する友人や東京にいる人たちに相談していると、優先順位は人それぞれ。駅近がいい人、独立洗面台が欲しい人、キッチンのコンロが二つ以上じゃないと嫌な人、都心へのアクセスがいいことを好む人など、、

価値観が人によってこんなにも違うのだから、あらゆる場所に人が分散して住んでいるのは当たり前のことだよなあ、と。
どこかに身を置いて住むことは当たり前のことだけど、では「なぜその家を選んだのか」「なぜその場所を選んだのか」を聞くと、意外な回答が返ってくるからおもしろい。


最近では、SNSはじめYouTubeなどであらゆる人の部屋が紹介されており、私も一視聴者としてワクワクしながら見ているけれど、どこからインスピレーションを受けているのか気になるほど、様々な工夫が飛び交っている。

ちなみに、恥ずかしながら私の部屋もYouTubeで紹介されたことがあるので、記録として載せておこう。

自分が話している姿を客観的に観るというのはなんだか不思議な感覚だけど、
当事者としての自分と客観的に見た自分はこんな風に写り方の違いがあるのだと勉強になった。


初めて一人暮らしをはじめた場所を、こうして取材してもらい、記録してもらえるのはいいものだなあ。
恥ずかしさももちろんあるけれど。笑


さて、本題に。

様々な意見がある中で、私は立地を最優先して部屋を決めた。
その街が好きか、暮らしやすいか、よく行く場所へすぐに足を運べる距離か。

部屋の広さや独立洗面台の有無、コンロの数よりも何よりも、それだけを考えて決めたと言っても過言ではない。それくらい、私にとっては重要なことだった。

金銭面より、自分の心の中に精神的な豊かさが欲しかったからだ。

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実際、とてもコンパクトなワンルームだけれど、満足している。

7畳のワンルーム、コンロが一口、ユニットバス、、
不便に感じそうだなと思ったことも、今ではそれも含めて愛せる部屋になった。
便利な街中に住むというのは、人生で一度は体験しておいてよかったと、未来で思えていることを期待したい。

基本的に、都内の移動は自転車。
上京し手に入れた大切な自転車を乗り回している。

“電車と徒歩のあいだ”

電車だと見ることがなかったであろう景色を楽しみながら、こんな場所もあるのかと日々気づきがある。
徒歩だと少し遠く感じ、辿り着けなかったかもしれない場所へ連れて行ってくれることもある。

方向音痴が故、向かっていると思っていた方向を逆走してしまっていることもあるけれど笑、
「今道を間違えなかったら、ここに一生辿り着かなかったかもしれないよなあ。なにかおもしろい場所やお店はあるかな」
なんていうポジティブさも身についた。

ものすごく楽しい日々である。


様々な理想が飛び交う世の中で、今の自分が叶えられるそれは限られている。
しかし、今の自分を取り巻く環境や生活スタイルに満足しながら生きる方法は、探せばいくらでもあるはずだ。

都心でも、一歩外へ出ると御苑があったり。
休みの朝は自然を感じに行き、読みたかった本を読む。
最近できた近くのパン屋さんで狙っていた”焼きたて”を買えた時。
家へ戻り、豆を挽いてコーヒーを飲みながら語らう昼下がり。

なんて贅沢で幸せな日々なのだろうと。


「こうであればよかった」なんてタラレバは言い出せばキリがない。
しかしその理想を「理想」として語る前に、目の前にある幸せに気づけるかは自分次第なのである。

ささやかな幸せに気づけるスキルは、日々起きる出来事の捉え方次第で培っていけるものだと信じている。

”背伸びをせず、今の自分に可能な範囲でいかに心豊かに暮らせるか”

これからもこの言葉を胸に、生活スタイルを整えていきたいと思った年はじめ。

2022年はどんな年になるのだろう。

これからやってくる出来事に心を躍らせている。


YUKARI FUJII
Instagram @yukaringram

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Yukari Fujii
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