平安貴族みたいに暮らしたい
みなさん、こんにちは。
次回、『令和源氏物語 宇治の恋華 第百六十話』は明日6月6日(木)に掲載させていただきます。
本日は平安に思いを馳せる女子のダラダラ本音エッセイ(???)でしょうか。
私は源氏物語を現代語版にアレンジして掲載しておりますが、その前には落窪物語や以前アメブロで竹取物語なども書き下ろして掲載しておりました。
そして文様のことも日々綴っておりまして、けっこう平安時代には詳しいほうだと思います❕
そこで最近よく感じるのは、タイトルの「平安貴族みたいに暮らしてみたい」なんですヨ☆
現代人はちょっと忙しすぎやしませんか?
と、お疲れ気味の私は思ってしまうのです。
桜を愛でて水鳥の声に耳を傾け、螢火を追う。
そしてもっとも美しい月を眺めて酒を飲み、虫の声をあじわいながら、紅葉狩に出かけるなんてよいのではないでしょうか。
雪景色ももちろん悪くありません。
暖をとりながら静寂を味わうのもまた一興。
四季の風趣を楽しみ、せかせかしない平安貴族に憧れてしまうのです。
それでは平安貴族が送っていた生活ってどんなものだったのかを改めて検証しながら、自分に合っているのかを考えてみたいと思います❗❗
(勝手ながら・・・)
補足ですが、私はやはり姫に生まれたい、という体でのお話しです。
宵っ張りと暦
平安貴族の朝は遅く、昼くらいに起床します。
そして一日の最初にすることといえば暦チェックから始まるのです。
暦には方位神のいらっしゃる方角が記してあり、その日に赴いてはならない方角を避けるために方違えという、一度出向く方位を変えて出直すことが行われておりました。この方違えもあらゆるパターンがあり、方位神によっては長くその方位に滞在される神様のいらしたので、その都度対処しなければなりませんでした。
さて私の生活スタイルから考えて上記の宵っ張り点はクリアです❗
私は通常十二時以降に睡眠しますので、生活リズムは多分大丈夫❗❗
月を眺めるのも好きですし、むしろ向いていると思われます。
それでは暦に従う生活はどうでしょうか?
陰陽博士もおりますし、それはそれはなんとかなるでしょう。
インドア派の私なら「物忌」(部屋から出ずに慎むこと)も耐えられるハズ。
何より私、暦読むの好きですから〜。
(そうじゃないと、あれこれ、星も読めません)
平安時代では、暦によって髪を切って良い日やイロイロ決まっておりました。
(当時は鋏ではなく剃刀で削いでいたカンジです)
お風呂が頻繁に入れないのはちょっと・・・。
イヤ、多分ダイジョーブ❕
楽を嗜み、歌を詠む
楽を嗜むのは平安貴族の基礎的な素養ですね。
楽器はと言いますとざっくりいうと、笛、琴、琵琶。
笛にも琴にもさまざまな種類がありますが、女子ならば琴を卒なく弾きこなせるならば上々❗
十六弦の箏の琴を華やかに奏でればパーフェクト❕
和琴とか七弦琴とか、ワビサビや難しいスキルはオールスルーで、箏の琴ならばなんとか・・・・。
演奏しくじったら、「ウッ、加減が悪く〜」
って、伏してしまえばいいのです。
平安時代ですし、姫ですから❕
歌はセンスとパッションです。
五、七、五、七、七
に、言葉短かにキャッチーなエッセンスと、洗練された仕様に個性を集約できる能力とセンスが必要なわけですね。
私なら凡庸な歌は詠める!
で、時々、蜂が刺すような歌が詠めればよい。
そもそも凡庸な歌がのほほんと、現代にも伝わっておりますし。
がんばればできるレベル。そもそも史実に名を残すような、歌仙の名人にならないレベルならできるんじゃない?
ってなことでクリアですか。
万葉集で山上憶良がスゴイ歌を詠んでいます。
萩の花 尾花 葛花 なでしこの花
をみなへし また藤袴 朝顔の花
秋の七草を羅列しただけの、いやいや非常に素直な歌です。
(ちなみに尾花はススキ、朝顔に代わり桔梗が入ります)
そもそも、優秀な女房に返歌させればいいだけでショ。
装束と立ち居振る舞い
ご存知平安貴族の装束は衣を多く重ねて着用します。
私は巫女をしていた時に浦安の舞装束という女房装束に近いものをすでに経験済みでした。
しかもこれで踊っちゃう。。。
まあ、衣を何重にもかさね、重くて、動きづらい裳もつけましたが、私はこれで踊るというスキルも持っているわけですね。
裾捌きもクリア❗
足運びも問題なし。
そして檜扇の扱いもお手の物。
顔だって卒無く隠せますゾ☆
もしも私が今、昨今流行りの「転生」モノにて、平安時代の貴族の姫に生まれ変わったならば、違和感なく世界に馴染め、普通に深窓の姫君を演じることができるでしょう。
(しかも、かなり、あざとく・・・自信アリ!)
ああー、やっぱり
「平安貴族みたいに暮らした〜い❗」
・・・あ。
私、正座30 秒で感覚無くなるんでした。
ムリ、ムリ。
駄目じゃーん。。。↓