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(株)堂雄×6年生総合×キャリア教育×ゆめナビ授業⑥|出前授業

🐱事業紹介🐱

1.ゆめナビ授業第6弾!先生たちのリクエストに応えて✨


このたび、スポットティーチャーは福岡市教育委員会から最優秀事業者に選定され、アントレプレナーシップ教育「ゆめナビ授業」に携わることになりました👏

今回はその第6回目の授業をご紹介します。

☟5回目のゆめナビ授業はこちら☟

急激に変化する社会で柔軟に対応する力と体力を育むため、子どもたちのチャレンジマインドを養い、質の高いキャリア教育を目指します。起業家や著名人が小学校に訪問し、講話や体験活動を通じて、児童が夢や希望をもつことを支援します。

ゆめナビ授業の目的

3学期にかけて抽選で選ばれた10校を担当します。(すべての学校に携わりたかった…!ご応募いただいた皆様、ありがとうございました!)
ゆめナビ授業では先生方から授業スタイルやゲスト希望をヒアリングし、オーダーメイド型で実施しています。今回のリクエスト内容は…

1️⃣ 身近に感じられる起業家に来てほしい
2️⃣ 飲食店に興味がある子が多いので、飲食関係の方を希望
3️⃣ 集中が続かない子もいるので、講義よりも 体験活動 を多めに

これらの要望を初回打ち合わせで学校よりいただきました。

飲食業に関心のある子が多く、体験活動を重視したいとのことで、キャリア教育 × 食育体験 をテーマに授業を企画しました!

そこで今回お招きしたのは、飲食経験も豊富で現在福岡市でも飲食店を経営されている 株式会社堂雄の中筋堂雄代表 です!

中筋代表に相談したところ、「やります!」と即答いただきました! さらに、代表は 元・一風堂 で長く勤務された経歴の持ち主。一風堂といえば、福岡の先生方ならご存じの方も多いのでは?
「食育出前授業」が大人気だったことを!!!
今回、大人気授業「食育出前授業」に当時実際にメインとして携わっていた 栗原理恵さん にもご協力いただき、まさに キャリア教育&食育体験の豪華コラボ授業 が実現しました✨

それでは授業の様子をレポートしていきます!どんな授業になったのか!
お楽しみに~😊

☟(株)堂雄 ホームページ☟


2.準備も入念に!ゆめナビ授業スタート!


__今回は、福岡市早良区にある入部小学校を訪問しました__

今回の授業は 3・4時間目 の予定…なのですが、集合はなんと朝の 8時! 
その理由は… 食育体験の準備が必要だったから です!

朝から 家庭科室では、着々と下準備が進行中。
なんと今回は、子どもたちが 福岡ならではの「炊き餃子」作り に挑戦するんです🥟✨

そのため、朝早くから スープ作り がスタート!
家庭科室には、美味しそうな香りが広がっていました🤤

中筋さんも栗原さんも、慣れた手つきで準備を進めます。
キャリア教育がメインの授業なので、時間の都合上、 餃子の具や皮の準備 は事前に完了!当日はスープの仕込みを中心に行いました。

さて、準備が整ったところで、あっという間に 3時間目!
エプロン&三角巾をつけた子どもたちが 体育館に入場し、いよいよ キャリア教育&食育体験 のスタートです!

最初に、中筋さんが子どもたちの前に立ち、自己紹介から授業が始まりました。

「本日キャリア教育を担当させていただきます、中筋堂雄です!」

続いて、餃子作りを指導してくれる 栗原さん、
そしてボランティアスタッフの 九州大学の学生2名 も自己紹介をしました!

松原和志くんと門岡昴希くんの2人がサポートスタッフとしてきてくれました✨

「改めて、私は中筋堂雄といいます。島根県の出雲市生まれで、実家は建築業をしています。現在は 出雲観光大使を務めていて、2人の子どものお父さんでもあります。実は…こう見えて昔はアメリカや香港でサッカー選手 をしていました。その後 一風堂 に入社し、海外で 15年間、店舗立ち上げ などを経験。そして今は、その経験を活かして飲食店やアパレルなど幅広く起業 しています!」

次々と飛び出すパワーワードの経歴に、子どもたちは目を丸くして驚いていました!

長年、飲食業に携わってきた中筋さんが、子どもたちに伝えたかったメッセージ。

「飲食業はただ食べ物を提供するだけじゃない。
お店を通じて まちをつくり、人とのつながりを生み出す仕事です」

飲食業は 多くの人と関わる仕事。
だからこそ、人との出会いを楽しむことも大切だと伝えてくれました!

続いて、子どもたちに 様々な数字を見せて食に関するクイズ を出題!

子どもたちもとってもノリがよく、小ボケ、珍回答も何度も飛び出しながらも楽しい雰囲気のなか、食に関する知識を楽しく学ぶことができました。

その後、食育体験へとうつるための説明がありました。
中筋さんから餃子作りの説明が始まると、子どもたちも ソワソワ…!
ワクワクが止まらない様子が伝わってきました!

3. 待ちに待った餃子作り体験!


手を洗い終えた子どもたちは、ワクワクしながら所定の場所へと移動しました。餃子の皮をのばし、餡を包む体験を行います。できるだけ自分たちで包んだ餃子を食べられるように、鍋や机の準備は担任の先生方が整えてくださいました。ありがたいですね!

まずは、栗原さんが材料と道具の確認を行いました。子どもたちは、一生懸命説明を聞きながら、机の上の道具を確認。さすが、これまでに何度も食育体験を担当されている栗原さん、慣れた様子でスムーズに説明を進めます。

体験が始まる前に、栗原さんから大切なお話がありました。
「今日は、必ず守ってほしいお願いがあります。『いただきます』は、命をいただくという意味ですよね。目の前にある食べ物は、小麦粉や塩などの材料ひとつひとつに、たくさんの人の思いが込められています。だから、食べ物で遊んだり、粗末にしたりしないようにしましょう。」

いよいよ、福岡ならではの『炊き餃子』作りのスタート!子どもたちの期待も膨らみます。家庭科室では、美味しそうな豚骨スープが出来上がるのを待っています♪
時間も限られているため、それぞれのテーブルに大人が付き、説明を繰り返しながらサポートしていきます。

今回は1人3個の餃子を作ることに。最初はおそるおそるだった子どもたちも、次第に慣れた手つきで餡を包んでいきました。やり方を確認しながら、友だちの様子を見て真似したり、談笑しながら作業を進めたりと、各グループが協力しながら楽しく取り組みました。

そして、完成した餃子は家庭科室で炊き上げられていくので、出来次第どんどん運ばれていきます……✨

4. ぼくが飲食業をやる理由


すべての餃子を包み終え、餃子が炊き上がるまでの時間は、中筋さんによるキャリア教育の後半戦が始まりました。

「僕が飲食業をしている理由の一つは『みんなを笑顔にしたいから』です。美味しい食べ物を食べると、みんな笑顔になると思います。その笑顔をたくさん生み出したくて、この仕事を選びました。」

「二つ目は、『みんなの元気を食で支えたいから』です。ご飯を食べることで体は元気になります。美味しいものを食べて、心も元気になってほしいという思いでこの仕事をしています。」

「三つ目は、『好きなものを分け合いたいから』です。僕はラーメンが大好きで、年間400食くらい食べます。それくらいラーメンが好きで、自分でも作りたいと思い、一風堂に入りました。そして、自分の店を『人とつながる場所』にしたいと思いました。仲の良い友達がたくさん来てくれるような、家に招く感覚でお客様を迎えたい。そう考えて、飲食業を選びました。」

「飲食業はスポーツと似ていると思っています。」
子どもたちがきっと今までイコールとして考えていなかったであろうスポーツをたとえに出してわかりやすく話してくれました。

1. 飲食業はチームスポーツ

「飲食業には多くの人が関わっています。ホールスタッフ、キッチンスタッフ、レジ係、デリバリー担当、マネージャー、オーナーなど、それぞれの役割があるんです。スポーツでも、選手、審判、観客、スタッフなど、たくさんの人が関わって試合が成り立ちます。どちらも、一人ではなく、チームで動くことが大切なんです。」

2. 応援してくれる人がいる

「スポーツにはサポーターやファンがいて、観客が多いほど盛り上がります。同じように、飲食業にもお客様がいます。お店に来てくれる人が増えるほど、僕たちの仕事は成り立ちます。どちらも、応援してくれる人がいるからこそ続けられるんです。」

3. 人に感動を与えられること

「大谷選手がホームランを打つと、日本全体が元気になりますよね。それと同じように、美味しい食べ物を食べて感動した経験はありませんか?たとえば、お母さんの手料理を食べて「美味しい」と感じること。愛情がこもっているからこそ、美味しいと感じるんです。誕生日のご飯やクリスマスの食事など、食べることは思い出として心に残ります。」

4. いろんな人の協力で成り立つこと

「飲食店はシェフだけでは成立しません。料理を作る人、運ぶ人、食材を生産する人など、多くの人の支えがあります。スポーツも同じです。選手一人では試合はできません。ファン、サポーター、レフリーなど、さまざまな人が関わって試合が成り立っています。」

5. 記憶に残るエピソードがあること

「僕が一風堂ニューヨークで働いていたとき、あるお客様からもらったチップのことを今でも覚えています。その日、僕はビールを売っていました。おしぼりを渡したり、熱い料理を気遣って提供したりしていたら、あるお客様が「サービスが素晴らしかった」と言って9ドルのチップをくれたんです。その瞬間、飲食業は人を幸せにできる仕事であり、人の記憶に残る素晴らしい仕事だと思いました。」

「ちなみに、僕はいまだにあの時の9ドルを財布に入れています。自分が迷ったり悩んだりしたとき、この9ドルを見て『自分はなぜ飲食業を目指したのか』を思い出すんです。」

その後も、中筋さんはニューヨークでの苦労を赤裸々に語ってくれました。英語が話せず苦労したこと、外国人だからといじめられたこと、授業中に先生に当てられても答えられず恥ずかしい思いをしたこと――。そんな経験を乗り越える中で、飲食業に出会いました。お客さんと直接会話ができ、もてなしの気持ちが伝わると、「ありがとう」と言ってもらえる。その瞬間が嬉しくて、「この仕事は素晴らしい」と感じ、飲食業の道を選んだそうです。

人生のほとんどを飲食業界で歩んできた中筋さんは、最後にこんなメッセージを残してくれました。

「僕がなぜ飲食業を続けているのか。それは、働いていて楽しいし、ワクワクするからです。だから、みんなにも“楽しくてワクワクするもの”を見つけてほしい。自分が夢中になれるものを探してみてください。

そして、ここからはラーメン2択クイズ!

中筋さんが子どもたちにクイズを出してくれました。しかも、福岡ならではのラーメンクイズ!さらに、学校の近くにあるラーメン屋さんからの特別クイズも用意されていて、大サービスでした。子どもたちは大喜びで、大盛り上がり!

そして、何より中筋さんのラーメン愛がすごい!子どもたちがボケても全部拾い上げ、どんな質問にも的確に答え、解説も詳しすぎるほど。さすがの知識と熱量でした笑

そんな中、子どもたちの頭の中がすっかりラーメンになった頃、少しずつ炊き餃子が仕上がってきました。先生たちも協力して、子どもたちが熱々の状態で食べられるように、スープと餃子を丁寧に分けていきます。

そして、準備が整ったところで、みんなそろって「いただきます!」

ネギは後入れスタイル~ ♪ ネギも餃子もスープも完全完食でした!!

5. 最後の4つのメッセージ


食事をしながら、子どもたちは中筋さんの話に耳を傾けました。

「今日、こうやってみんなで体育館で食べる経験は、なかなかないと思います。だからこそ、この時間を特別な思い出にしてほしい。自分たちが作った料理をみんなで『おいしい!』と言い合えること、それだけで友達も嬉しくなるし、家に帰ったときにお母さんのお手伝いをしようという気持ちにつながるかもしれません。そうやって、誰かにパワーを与えられる存在になってほしいです。」

「それから、食べているとき、みんな静かだったよね? 実は、美味しいときほど人は無言になるんです。僕もお店をやっていて、お客さんが静かに食べていると、本当に美味しいと思ってくれているんだなと感じます。今日、みんなが自分で作った料理で喜んでくれたこと、それがすごく幸せなことなんです。自分が作ったもので誰かが喜んでくれる――これこそが、僕にとって最高の仕事だと思っています。」

「最後に、みんなに伝えたいことが4つあります。」


好きなお店をたくさん食べて応援しましょう!
ぜひ、学校の近くにあるラーメン屋さんにも行ってみてください。

②ご飯を作ってくれる人に感謝しましょう。
今日は餃子の餡と皮を栗原先生が作ってくれたから、みんな簡単に作ることができました。料理を作ってくれる人に「ありがとう」と伝えること、お家でも「いただきます」「ごちそうさまでした」としっかり言うことを大切にしてほしいです。

自分が続けられるものを見つけましょう。
僕はいろいろな仕事を経験しましたが、唯一続けてこられたのが飲食業です。サッカーも今も続けています。好きなことを続けるうちに、それがもっと好きになっていくものです。

頑張るだけじゃなく、楽しむことを忘れないでください。
ぜひ、自分がワクワクするものや楽しいと思えることを探してみてください。僕にとっては、それが飲食業でした。みんなも、自分が夢中になれるものを見つけて、大切にしてほしいなと思います。

その後は短い時間でしたが、質疑応答の時間がありました。子どもたちは次々と質問を投げかけ、一つひとつの質問に丁寧に答えてくださり、子どもたちにとって貴重な学びの時間となりました。

今回授業を受けた子どもたちや先生の感想を紹介していきます。

子どもたちからの感想✨ほんの一部です!
担任の先生からも感想いただきました✨
中筋代表からも感想いただきました✨

6.今回のゆめナビ授業のまとめ


初めて中筋さんにお会いしたとき、一風堂に勤められていたことを知りました。その際、私は「毎年大人気の食育授業を子どもたちに経験させてあげたかったのに、なかなか抽選に当たらず実現できなかった」とお話ししました。すると、中筋さんも「ぜひ食育に関わりたいし、食の大切さを伝えたい」とおっしゃり、それが私たちの最初の出会いでした。

そこから、今回のゆめナビ授業が決定し、入部小学校の先生からリクエストをいただいた際に、「もしかしたら…!」という思いで中筋さんにオファーしました。ダメもとでしたが、なんと二つ返事で快諾してくださったのです。

それからというもの、本当に何度も何度も連絡を取り合い、打ち合わせを重ねました。こちらが想像していた以上に、中筋さんは栗原さんとともに丁寧に準備を進めてくださり、細部までこだわってくださいました。

今の時代、アレルギー対応の必要性や体験学習の減少もあり、学校側への調整事項が多くありましたが、入部小学校の先生方が快く協力してくださったおかげで、実現することができました。中筋さんが子どもたちに話してくださったように、今回の授業はまさにスポーツのように、みんなで協力し合いながら作り上げた、贅沢なキャリア教育&食育の時間になりました。

食は、生きる上で欠かせない大切なものです。子どもたちの感想にも、「飲食業に興味を持った」「食への感謝の気持ちが深まった」という言葉が並びました。中筋さんが食を通して歩んできた道のり、その情熱は、子どもたちにも確かに伝わったようです。これからも、生産者の方々への感謝の気持ちを忘れずに、食を楽しんでほしいと思います。

授業の準備はもちろん、餃子作り体験の準備まで、事前にたくさんのことを考え、進めてくださった中筋さんと栗原さんに、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました😊👏

☟(株)堂雄 ホームページ☟

☟栗原さんがされているラーメン作り体験☟


ゆめナビ授業、第6校目は入部小学校でした!

何度も打ち合わせを重ね、たくさんの準備をしてくださり、本当に助かりました。そして、当日も温かく迎え入れてくださった入部小学校の先生方、本当にありがとうございました~🐱


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