ちがいを認め合う集団作りをするには?
学級のなかに自分に自信がもてない子はいませんか?他人をうらやんだり、他人と比べたりしてしまい「自分なんて…」と思い込んでしまう子です。
担任をもつと毎年必ずと言っていいほどそういう子はいますし、むしろ割合も結構高くいます。
そういう時に子どもたちによくしていた話を今日は紹介します。
とってもかわいくて大好きなお話ですが、学年としては低学年向きかなと思います😊
ブドウがミカンみたいに大きくてオレンジ色だったらどうでしょう。
ミカンがバナナみたいに黄色くて細長かったらどうですか。ブドウもミカンもバナナも、みんな違ってみんなおいしいくだものですよね。
わたしたちだって、みんな顔も違うし、声も違う。背が高い人もいるし、低い人もいる。めがねをかけている人もいるし、かけていない人もいる。外で元気に鬼ごっこするのが好きな人もいるし、部屋のなかでしずかに折り紙をするのが好きな人もいます。
あなたととなりのお友だちが同じ顔で、同じ声で、やることがみんな同じだったらどうでしょう。わたしたちは機械やロボットではありません。みんな、それぞれ違うのがあたりまえなのです。そして、違うからこそすてきなのです。
「くだもの村」のブドウさんたちのように、自分にないところばかりをうらやましがってもいいことは何もありません。
それよりお日様の言うように、自分のいいところを見つけましょう。そしていいところをいまよりももっとよくしていくように頑張ってみましょう。
わたしは、みんなと違うあなたが大好きです。
…というように子どもたちに話していました。
お話を読むだけでは、内容が入ってこない子もいるかもしれないので、黒板に絵を描きながら話しました。
絵を描きながら話すと物語に入り込めるようでみんなニコニコして聞いていました😊
子どもたちの自尊感情をあげるためによく「いいところ見つけ」をしていましたが、その導入として話すことも多かったです。きっとこの話を1度しただけではまだ自信がない子もいます。試しに「自分にもいいところあったな!って気付いた人?」と聞いていみてください。
きっと全員手が挙がることはありません。
なので「来週から『いいところみつけ』していくからね!ぶどうさん、みかんさん、ばななさんみたいに友だちが気付かせてくれるからね。それが自分のいいところだからね」とだけアナウンスしてその日は終わります。
あとは定期的に年間を通していいところみつけを仕掛けていくと、子どもたちは友だちのよさも見つけるだけでなく、自分のよさにも気付いていくようになります。今までにもいくつもいいところみつけの投稿はしていますので、そちらも参考にしてみてください✨ちょっとした小話でした!どこかでお役に立てるといいです😊
【最後に】
子どもたちのよさをたくさん伝えようとしても例えば30人学級だとすると担任1人で30回伝えてようやく1人1回です。なので私は学級中の子どもたちがお互いのよさを見つけれるようになってくれれば自然と誉め言葉が学級中に広がると思い、よいところみつけをよく行っていました。
それに何度も実践するなかで気付いたことは、みんなの悪いところばかりを指摘してしまう子ほど実はよさをみつけるのもじょうずだということです。今までとちがう視点を与えてあげたことでみんなが気付かないような細かいところまで気付くことができるということなのかなと分析しています。
そうなるとその子を褒めることも増え、学級が良いサイクルでまわるようにもなります。なのでそういうことを繰り返すことで自信がない子たちも自信がつくようになると考えていました✨
さぁ、学級経営の中でよく言われるが「魔の6月」「魔の11月」。
こういう言葉は好きではありませんが、今くらいから学級の状態に変化が出始める頃かもしれません。
少し自分の学級気になるな?という先生方はこういった取り組みをするとまたちがった結果がでてくるかもしれません。投稿の中にも書いていましたが資料いれていますので必要な先生方はダウンロードしてやってみてください😊