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【R. シュタイナー『魂のこよみ』】7月第5週

第17週

世界がこう語るのが
感覚の扉を通して 魂の奥に感じられた
──お前の精神の深みを
我が世界の広がりで満たせ
お前の中にいつか私を見つけるために。

”Siebzehnte Woche ”(Steiner, 1912)
訳:yuka ogiso

肌に感じた 白い熱
瞼を貫いた 明るい光
鼻腔を抜けた 青くさい香り
舌を転がった 丸い甘み
鼓膜に響いた 鈍いわななき 

世界に向けて開いた 五感の扉から
私は全身で 
その広がりを受け止めた

魂の奥まで 鮮やかに浸透した
世界の輝きは

内的な仄暗い夜に
きっと私を照らす

はじめから私の中にあった 
懐かしい灯火として


※Rudolf Steiner,
Anthroposophischer Seelenkalender:52 Wochensprüche
Rudolf Steiner Verlag, Dornach(Schweiz)
1912-1913/2016

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