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認知症サポーターの数は、多ければ多いほどいい
知られていない障害は解決されない。私はずっとそう思っている。ここでいう「知られていない」とは「有名ではない」ということ。
障害は、障害者にあるのではなく、社会にある。それを取り除くのも、予防するのも、その障害が有名かどうかにかかっている。予算があるからだ。もちろん、世界に数名しかいない難病患者の薬だって開発されるべきだと私は思うけど、研究や開発に予算が関わる以上、有名な方から優先される。悲しいかな、それが現状。
認知症も、私たちが子どものころは「痴呆」と呼ばれていたが「認知症」となってから対策が取られるようになってきた。「痴呆」のある人が増えてきて、さすがにその名前では……となったのかもしれない。有名、つまり予算がかけられている。今回私が受講した認知症サポーター養成講座も、その一環だ。だって、私は無料で受けられたもの。
今日、認知症サポーター養成講座を受けてきた。ちょっと退屈だったけれど、そして「認知症は、そんな甘いもんじゃないよ」とは思ったけど(笑)とりあえず1時間半その場にいれば「認知症サポーター」になれる。
そんな簡単な研修でサポーターとか名乗っていいの?という感じだけど、やっぱりそこは違う。そのくらいの人で良い。その代わり数が物を言う。
講座では、認知症の人の症状、原因、予防、そして本人や家族の心の変化を学んだ。そこから先は本当に個別的だけど、とにかく「知っている」だけでいい。
ビデオ教材では、
①ゴミの日を間違える高齢者
②コンビニで小銭が出せない高齢者
③家に帰ると言うが方向が間違っている高齢者
が登場し、
それぞれ
間違った関わり方
望ましいかかわり方
があった。
①ゴミの日を間違える高齢者
間違った関わり方
「今日は燃えるゴミの日じゃないですよ!」とゴミを突き返す
望ましいかかわり方
分別難しいですよね。今度声をかけますね。と言う。
②コンビニで小銭が出せない高齢者
間違った関わり方
小銭あるくせに…と言いながら一万円札でお釣りを渡す。
望ましいかかわり方
優しい誘導でトレイに小銭を開けさせて、1枚1枚目の前で数えながら徴収する
③家に帰ると言うが方向が間違っている高齢者
間違った関わり方
めんどくさそうだから放置
望ましいかかわり方
一緒に帰りましょうと言う。
もちろん、望ましいかかわり方は、万人に当てはまるものではないし、条件が合わないと難しい。でも、その基本的な考え方さえ間違えなければ、そして何より、見守る人の数が多ければ多いほどいいのだ。
例えば、詐欺なんて、そういう高齢者に付け込んで、優しい言葉をかけるわけ。優しく肯定してくれたら、私たちだって嬉しいのに、毎日行動を否定されている認知症のある人なら、つい信じちゃうの分かる。
そういうところを狙って悪い人は悪だくみをするけれど、見守る人の数が多ければ多いほど、不審者にも気が付きやすくなる。
この制度は、学校でも、町内会でも研修が行われている。いいね!いいね!特に子供が学ぶのはいい。
そして、自分が歳をとった時に、認知症サポーターが町に大勢いれば、安心だよね。