なぜ行き詰っているのか言語化できないと、人間は「へこむ」しかできなくなる
文章力養成コーチの松嶋です。今日は、イベント会社の依頼で、読書感想文講座を開いてきた。「すごく」を使わないで書く方法など、小1から付き添いで来た中学生まで教えてきた。もちろん保護者には、とっても大事な秘訣を伝えてきた。
それは「最初から最後まで1度も子供のすることを否定しない」
さて、読書感想文と言えば、なかなかタイムリーな記事を読んだ。自分の失敗の原因についてさえ言語化できなかった岡選手が、けがの療養中に、監督やコーチの薦めで読書感想文を書き続けたら、技の成功理由、失敗理由など、自分の思いを言語化できるようになったという。
似たような話は、昔、本で読んだことがあった。
なんと2007年の本。
日本のサッカー選手が、パスミスの原因を言語化できない。言語化できないというのは、理解していないということ。だから、同じミスを繰り返す。
ところがミスの原因を言語化できれば、そしてチームに共有できれば、チームは強くなる。これはサッカーに限ったことではない。
欧米では当たり前の言語能力が日本人にはないということを書いてあり、この後、サッカー界のみならず、様々なスポーツで言語化する教育、指導が行われてきた。
なぜ負けたのか言語化できない
なぜ悔しいのか言語化できない
なぜ行き詰っているのか言語化できない
そうなると、人間は「へこむ」ことしかできなくなる。言語化するためには、悩むのではなく、とことん「考え」ないといけない。考えれば言葉は出てくる。そうすれば、悩みからは脱出できる。