腰痛の治し方で性格が分かるのかも
腰痛です。今日はバンドのリハーサルもあるというのに、その前の時間で、エレベーターのないビルの会議室でミーティングもあるというのに、どうしようか……と、大荷物のを前にして、腕組みをしている私です。
原因は分かってるんです。4日前にギターのレッスンを受けた時に、Marshallのヘッドを一人で持ち上げたんですね。あれ、確か25キロぐらいあると思います。もちろん腰を傷めないように、めっちゃ気をつけた体勢で持ち上げたんですけど、やっぱり普段そんなことしないので、負担がかかったんでしょうね。
週に1度、スポーツジムでパーソナルトレーニングを受けています。それも予約済みだったので、腰をさすりながら行ったんですが、そのパーソナルコーチは、理学療法士の資格もある方、いわゆるマッサージもできる人なんですが、その日は、腰には触れず、腰周りの血流を多くするトレーニングと、太ももやお尻の筋肉と腹筋を鍛える筋トレをしました。
心の中では「いや、今日は、マッサージをしてほしい……」と一瞬思ったのですが、コーチはプロです。何をどうしたら私の腰が良くなるのか分かっているんですね。口出しせず、筋トレをして、腰痛は改善しました。
でもまた引きこもり生活をして、今朝、筋トレを自宅でも続けなかったことを、腰をさすりながら反省しているところです。
腰痛には色々原因があると思うんです。が、私は専門家ではないので、その話はしません。でも、腰痛の対応の仕方で、ちょっと面白いことを発見しました。腰痛改善に対する考え方というか、そういうのって、性格が分かるのかもと思った次第です。
薬で直す人、冷湿布や温湿布で治す人、マッサージや整体で直す人、筋トレで治す人。アプローチが違うということは、そこに至る考え、つまり思考回路が違うのかなと。
薬や湿布は、いわゆる対処療法ですよね。その痛みの原因は、後で解決するから(ほとんどの場合、しない)とりあえずこの痛みを何とかしてくれ!と思っているタイプ。もちろん緊急性の高い場合や、痛みが強い場合はここに入る人もいるかと思うんですけど。
専門家の方に聞くと、中でも、頭痛が続いているのに薬で解決する人は、本当に危険なのだそうです。
危険なだけでなく、何もかもこの対処療法で乗り越える人っていますよね。クレームが多いのに、全然改善しない店なんかも該当するかと。原因は自分にあるって分かっていないタイプ。
マッサージや整体に頼るのは、人の力を借りることを信じられる人かなと思いました。というのも実は私は、この手のことを長らく信じていなかったんです。なんで、お金を出してまで、体をマッサージしてもらうのか、全然分からなかった。健康だということもあったんですけどね。年を取って、ありがたみを感じるとともに、プロは本当にプロなんだと思えるようになりました。自分のことだとそう思える(文章の書き方は、独学より、専門家の私が教えた方ができるようになるなど)のに、人のことだと何故そう思えないのか。私の頑固さが影響してるのかと思います。
筋トレで治すのは、腰痛の仕組みがわかって、自分で日頃から努力できる証かと思います。
10年ほど前、私はひどい腰痛持ちでした。ぎっくり腰もしょっちゅうやりました。その時、仲の良いスポーツマンの友達から、あなたは太もも裏の筋肉と、腹筋と、お尻の筋肉を鍛えた方がいいと言われ、運動を始めました。すると、みるみる腰痛は減っていったのです。結局、私のような座りっぱなしの仕事(朝起きてから夜寝るまで同じデスクにずっと座りっぱなし)が腰痛持ちになるのは、筋力不足なんですね。
まあそういうメカニズムは置いておいても、腰痛に対して、薬や湿布マッサージや整体に頼らない方法、つまり原因になっている習慣の改善を選ぶ人というのは、ものすごく時間がかかるけれども、そちらを選べる人なのかもしれないと思いました。
とりあえず、この急性期を越えたら、喉元過ぎれば熱さを忘れる前に、座りっぱなしの生活を改善することを考えてみようと決心した朝です。
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