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ヘルパーさんが優しいと寒がらない父

文章力養成コーチの松嶋です。遠距離介護をしています。父は認知症です。介護の最初の頃は、変わってしまった父を私自身が受け入れられず、かなりのストレスでした。でも今は、割と落ち着いています。特にもともと穏やかなタイプなので、さらに優しくなり、ある意味、あとからくっついた余計なものがそぎ落とされ、父本来の姿に戻ったのかもしれないと思えるようになってきました。

そんな父の介護ですが、私も妹も同居していないので、普段は訪問介護を受けています。ヘルパーさんが家に来て、歩けない父を寝室まで連れて行くこと、着替えさせること、オムツを替えることなどをしてくれます。

ヘルパーさんも色々な人がいますが、父が穏やかに過ごせるのは、優しいヘルパーさんです。もちろん、ヘルパーの能力っていうのは他に色々あるのかもしれませんが、父にとって、このヘルパーさんは優しいから好きなんだと思います。好きだから、言うことも聞くし、手すりにつかまって立つなど、多少我慢しなくてはいけない体勢もがんばってするのだと思います。

父は認知症になってから、ものすごく寒がりになってしまったのですが、そのメカニズムを調べてみたら、認知症の人は、不安が自律神経の乱れを引き起こし、温度が分からなくなり、特に寒がるのだそうです。夏でも暖房を入れるなどの症状もあるようです。そうなると命に関わりますよね。

でもこのヘルパーさんの時は、父は寒がりません。安心しているんですね。いつまでもウチの担当でいてほしいです。

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