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子どもの国語力を伸ばす秘訣は学力より“生きる力”

こんにちは、文章力養成コーチの松嶋です。私の専門は国語ですが、多くの親御さんから「どうしたら国語力を伸ばせますか?」という質問をよくいただきます。しかし、私たち教師が、本当に育んでほしいのは、学力ではなく、生きる力なのです。

何のために学力を伸ばすのか

「生きる力」には、健康や精神的な強さ、自己管理能力、自信、創意工夫、柔軟な発想力、そして協力する力など、さまざまな要素が含まれます。もちろん、学力もその一部です。順番を間違えてはいけません。学力を伸ばす過程で生きる力もついてきますが、それは目的だからなのです。

そんな位置づけの学力について。私は、学力向上のために最も大切なものは、学習習慣と継続力だと思っています。生きる力に直結します。学力は、それ自体を目標とするよりも、これらを育む中で生まれる副産物と考えた方が良いでしょう。

勉強では、学ぶ方法そのものを学ぶこともできます。例えば指導や教材を通して、学び方を体得することができます。それも生きる力になりますよね。

教育カリキュラムや教材には、作成者の意図が込められています。私の教材の場合は、「毎日こつこつ」をテーマにしています。このアプローチによって、「学習習慣」と「継続力」を育てることを目指しています。私のA4サイズのプリントは1日1枚、毎日決まった時間に取り組むことを推奨しています。これを習慣化するのは簡単ではありませんが、親子で一緒に環境を整えながら、続けることが重要です。そして、きちんと実践を継続することで、学習習慣と継続力が身につき、その結果として国語力も向上します。

学習習慣と継続力が身についている子は、新しい方法、新しい問題集に取り組んでもしっかり進められます。しかし、習慣ができていないうちに問題集を渡され「できなかった」と叱られるのは、子どもにとっては不条理で、つらい経験です。

私が毎週1本作文課題を出す理由の一つは、保護者の方が子どもの作品に目を通す機会を作るためです。保護者の皆さんから、課題を通じて子どもの成長を感じたり、不安を相談していただくことも多いです。学力向上を第一の目標にしないで、学習習慣と継続力を育むために何が必要かを考え、それに合った方法を見つけていきましょう。

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