アカデミー賞有力映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」が、わたしには響かなかった件
久々に「相性の悪い」映画を観てしまった。
アカデミー賞が騒いでいるからと言って、万人受けするわけではない。
月末にアカデミー賞の発表を控えてwowowに加入もしたので、ノミネート作品でも観ておこうかと、かなり有力候補だと言われる「パワー・オブ・ザ・ドッグ」をネットフリックスで観た。
本作はネットフリックス製作なので、劇場公開もあるようだが、すでにネットフリックスでも鑑賞できる。思い付きで観られる手軽さがありがたいが、逆にそれが観るハードルを下げてしまい、ちょっと失敗したかも。
なんというか、役者もめちゃくちゃ上手いし、雰囲気もある。メッセージ性も感じるし、芸術性が高いのはわかる。
監督のメッセージもわかるし、ああ、現代の問題を上手に取り上げているよなぁ、と思う。
ただ、なんともまどろっこしい「匂わせ」な演出や、淡々すぎるストーリー展開に、ダルいなぁと思ってしまう。
いちおうどんでん返しと言われている結末ではあるのだが、「え、なに?いまの。」みたいな、よーく考えないと分からない作品。
あらすじなどは映画.comでご確認を。
本作、はっきりいって聖書についての知識がないと、深い理解が得られないと思う。
そもそもの動機がいまいちわからないという、仏教徒には致命的な文化の違い。
一番最後に、たぶん、本作のタイトルのゆえんとなる引用が出るのだが、聖書の知識がさっぱりないので「何言ってんの?」で終わってしまった。
ある程度の展開は観ながら分かったのだが、どうにも腑に落ちない部分が多くて、あまりにモヤモヤしたので、映画のネタバレ記事を読み漁った。それでやっと「ああ、そういうことか」と納得した。
ということで、ネタバレを読みたい方は、リンクを張っておくのでどうぞ。
そういえば、はるか昔に観た、同監督作「ピアノ・レッスン」も、静かすぎて合わなかった記憶がある。もう内容も忘れてしまったけれど、やっぱり芸術性やメッセージ性が高いけど、わたしには合わないのかなぁと思う。
ちなみに今年のアカデミー賞は、日本映画「ドライブ・マイ・カー」もノミネートされている。こちらは未見だが、こちらもなかなか淡々としていそうな作品。
個人的には「コーダ あいのうた」と、「ドント・ルック・アップ」が観たいなぁと思っている。息子が春休みでイマイチ出かけにくいのだが、観たいなぁ。
と、調べたら、「ドント・ルック・アップ」もネットフリックスで観られると判明!!これは早速見ようと思う。
そして3月28日のアカデミー賞授賞式も楽しみ。華やかなレッドカーペット、きらびやかなハリウッドの映画界は、わたしが小学生の頃に、英語を勉強したいと思うきっかけになった世界だ。
アカデミー賞の授賞式は、wowow独占放送。このきらびやかな世界が観たくて、わざわざ期間限定でwowow加入したんだもの、楽しもうと思う。
今回観た映画は、個人的にはあまり相性は良くなかったが、それも含めていろんな世界を体験できるから、映画って面白いなぁ。と改めて思う。
今日もお読みくださりありがとうございました!