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なんでこんなものが道端に?目の前に差し出された現実には、知り得ない背景があるかもしれないと考えちゃった件
週に一度、フラメンコに行く道中、道端に何か丸いものが落ちていた。
石ころかと思ったが石ころにしてはでかい。
近寄ってみたらナスのヘタだった。
しかもアスファルトの道路の上にぽつんと。
車に踏まれているわけでもなくゴロンとしている。
一旦通り過ぎたんだけど、思わず引き返して写真を撮ってきた。
まぁどうでもいいっちゃどうでもいいことなのだが、なんでこんなところにナスのヘタが落ちているのか不思議で仕方がなくて、ちょっと心に引っかかっている。
周りには飲食店があるにはあるが、茄子が転がっていたのは民家の前。
季節的にも冬だしそんなに茄子を多用する感じでもない。外のゴミが一緒に散乱してるわけでもなくナスのヘタ単品いっこだけなのだ。
しかもスパッと包丁で切られた後がある。どこかでなすを切って、どうしてここに転がっているのだろう。
1人で歩いたとも考えにくいし、何か動物が持ってきておいたとも考えにくい。
ゴミを捨てに行こうとしてうっかり落ちたとしても、この状態で落ちていること自体が奇跡である。
しかも、ナスは空気に触れると茶色くなる。けれどこのナスのヘタはそこまで茶色くなっておらず、比較的新鮮なナスのヘタだと思われる。
考え始めると謎が深まって仕方がない。
不思議なことってあるものだ。
自分が目にした現象が、想像もつかないようなルートを辿って目の前に現れているのだと思うと、もはや宇宙の神秘さえ感じる。
きっと私が知り得ない事情があって、ここに転がっているのだろう。
だから、日常の人間関係でも同じことが言えそうだ。
目の前に差し出された現実が信じられないものであったとしても、ただ気に食わないで終わるのではなく、そこに辿り着くまでにわたしが知り得ない背景があるのだろう、と想像することでわたし自身がもっと豊かになる気がする今日この頃だ。
今日もお読み下さりありがとうございます!