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悪いこと、それはわかってる④140字小説

喫茶店、彼と対面しコーヒーを飲む。まるで無声音の映画のように周りの声どころかカップの音は聞こえない。
「大丈夫か」
彼が強めに言った声にハッとした。そうだ、私は彼に別れ話を持ちかけられてショックのあまり世界の終わりかのように何もかも聞こえなくなってしまったのだ。

今度こそ、さようなら。

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