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オリジナル短編小説を各カップル毎にまとめています。 このマガジンは、律(りつ)と七音(なお)のお話用です。 異性でも同性でも、どちらでも当てはまるよう意識して書いています。
オリジナル短編小説を各カップル毎にまとめています。 このマガジンは、悠(ゆう)と陽希(はるき)のお話用です。 異性でも同性でも、どちらでも当てはまるよう意識して書いています。
企画内容の説明記事となります。 お題をくださる方も、書く側で参加してくださる方もご一読ください。 1.お題をくださる方この記事にお題をコメントしてください。 大切なのは、一言である、ということのみです。 難しく考える必要はありません。 いま頭に浮かんだ言葉をただ書くだけです。 他に何か書いていただく必要はありません。 お題を出したら、たまにで良いので、選ばれたかなぁと気にしていただけたら嬉しいです。 2.作品制作で参加される方この記事のお題を参考にして、まず、私が書きま
季節の変わり目、天候が不安定な日々。 職場を出て鞄を探り、しまった…と心の中で つぶやく。 最近、出番がなかったので油断していた。 玄関に置き去りになっている折り畳み傘と、 まだ半分夢の中で聞き流していた 帰りは降ってるかもよー という君の声を思い出す。 会社から駅までは幸い走れば数分だが、 最寄りから家までは中々に… しかし、忠告してもらっていた手前 迎えに来てくれと頼むのも忍びない。 その強さがどんどんと増していくのを 信号の光で計りつつ どうしたものかと
初めて企画に参加して下さった甘枝ゆとりさんの作品です。 参加していただき、ありがとうございました。 この場を借りて改めて感謝申し上げます。 紹介するのが遅くなり、申し訳ありませんでした。 さて、今回は「氷」というお題で書いていただきました。 練乳をかけたかき氷の甘ったるさが、主人公のこれまた甘い夢と合わさるようで、なんだか残酷な青春の味がしました。 もう一度あの女の子を見たい、その願望を叶えるため、地主の子供であることに甘え、あの子を待っているから何もしないんだ、とい
感情が分からないとか、冷たいとか、とっつきにくいとか…兎に角、物心ついた時から孤立していた。 心が動いても顔に出ない自分が、全面的に悪いのだが、少しくらい理解してくれる友人がいても良いのではないか。 音楽室、窓際の席。 唯一の居場所であるここで、青春を身体中に感じて、駆け回っている同級生たちを眺めながら、そんなことを考える。 「ねぇ」 よくもまぁ、放課後にあんな走れるもんだ… 「ちょっと、、ねぇ!」 授業では何を言ってるのか分からない数学教師が、三階まで聞こえるほ
季節外れの雪景色。 内側から見ていてもワクワクするほど寒そうだ。 アパートの狭いベランダも白く染まり、小さな雪だるまくらいなら容易に作れるだろう。 遅めの朝ごはんを食べたら、近くにある公園にでも行きたい。 そこならきっと、もう嫌と言うほど雪があって、遊び尽くせるに決まっている。 1人計画を練りながら、横目で布団と仲良くしている恋人を確認。 さっき一緒に目覚めたはずなのに、おはようの後、さむっ…と言ったきり、会話は続かなかった。 さて、どうしたものか。 私は外で一緒に遊
設定 悠→インドア、かっこつける、愛が少し重め 陽希→アウトドア、天然(悠のツボ)、年上 今のところこんな感じです。 書いていくうちに増える予定。
『作者に興味を持った方へ』を読んでいただいた方はご存知の通り、私は学生の頃も少しだけ二次創作的なものを書いていました。 その時に行っていた、企画という名のネタ集めが割と楽しかったのを思い出したので、noteでもやってみたいと思って、これを書いています。 企画内容は簡単。2ステップ。 まず、お題を募ります。 但し、そのお題は"一言"で。 例えば、「冬」のような大きなものでも良いですし「8:45」なんて限定的でも良いですね。(限定的に見えて広いかも…?) ある曲の歌詞、
はじめまして。 何日か前から、超短編小説を投稿しています。 些細な日常を、ほんの少し切り取ったような話を書くのが好きで、実は学生の時からちょこちょこ文字にしていました。 (授業中の内職だったのはここだけの話) その頃は、既存のお話のパロディみたいな感じで、登場人物たちのその後や、物語には出てこないスピンオフ的な感じのものを書いていました。 なので、自分で一から考えて作品にするのは初めてだったりします。 一応今までの子たちは、別々のカップルのつもりなのですが、この3カッ
いつもの電車。いつもの席。見慣れた景色。 変わり映えしないはずの今日、 顔を上げて、ハッとした。 味気なく、窓の外なんてろくに気にせず、小さな画面の世界を見ているだけだったはずなのに、あっという間に現実に引き戻される。 まぁ、俗に言う“一目惚れ”だ。 フワフワと浮き足立つ感情とは裏腹に、だからどうしたと冷静な自分もいる。 声を掛ける?まさか、気味悪がられてお終いだ。 どうにかして自然に、認識してもらえないだろうか。 柄にもなく前向きに作戦を思案している自分に、また冷や
怖い夢を見た。 暗闇の中に君がいて、今まで見たことないほどの冷たい視線をこちらに向けている。 体が動かない。声も出せない。 そして疑問も弁明も投げられないまま 君に別れを告げられてしまった。 待って…! やっと声が出たと思ったら、それは現実のものだった。 軽く上がった息と朝焼けの薄い光の中、急いで隣を確認する。 「よかった…」 気持ちよさそうに寝息を立てる君が、昨晩から変わらずそこにいて、ホッと胸を撫で下ろした。 しかし…同じベッドの上でこんなに慌てふためいているに
「はっくし」 ズズっと鼻を啜ってティッシュに手を伸ばす君を見て、今年も春が来たな、と実感する。 窓から差し込む暖かい太陽と、麗かな声で昨日より気温が上がることを告げる天気予報士を睨む君。 その目が真っ赤に染まっているのを確認し、不憫に思いつつ目薬を手渡す。 ありがとうの代わりにもう一発クシャミをすると、もう我慢ならんと目を擦り始めた。 「今日は一段ときつい…」 「目、そんなに掻かない方がいいよ?」 「うぅぅ、分かってるけど…あーー目玉取り出して洗いたーい」 その物騒