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民藝旅

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九州民藝旅5日目

九州民藝旅5日目

最終日の朝、今日はついに九州を去る日。
Origeがもう自分の家のようで快適に過ごしていたのでさびしい。
毎朝掃除に来ていた山本さんと会うのも今日で最後だ。

朝、山本さんに会うと山藍さんやゆげ製茶さんの話になった。
私が山藍さんに行った後に山本さんが山藍さんに行くと、みんなが私のことを知っていた!と言っていた。京都から来て長時間滞在して藍染体験もしたからか、有名人になっていた。なんだか親密度が上

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鳥取島根・九州民藝旅ふりかえり

鳥取島根・九州民藝旅ふりかえり

怒涛の鳥取島根と九州の民藝旅だったけれど、思い切って行ってみて本当に良かった。長野の松本民芸館で感じた

「なんとなく民藝ゆかりの地に行かなくちゃいけない気がする。」

その通り、行ったことで新たに感じたことや発見がたくさんあった。

「民藝」や「人」、「自分の好きなもの」に特化したこの旅は、いわゆる人気の観光地などはまったく入れなかった。

今回、多少の時間があったので寄り道はしてみたが、メイン

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九州民藝旅4日目②

九州民藝旅4日目②

ゆげ製茶さんを後にして、お隣の八女市へ向かう。
ずっと行ってみたかった「うなぎの寝床」へ行くためだ。

工芸や民藝の情報収集をしていた時に見つけたお店。店内は九州を中心に全国の工芸品が集められており、どんなものか見てみたいな〜と思っていたのだ。

八女市の街の福島地区に着く。九州に着いた1日目もちらっと来たけどあまり時間がなかったのでゆっくりは見れなかった。福島地区は白い壁の古い町並みが見られ、歩

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九州民藝旅4日目①

九州民藝旅4日目①

盛りだくさんだった昨日で幸せ気分に続き、今日は山本さんに紹介してもらったお茶農家の「ゆげ製茶」さんへ行く。お茶農家さんは一回行ってみたかったのでうれしい。
Origeから山本さんの車について行き、割とすぐ着いた。

着くとそこはお茶の工場とその隣に小さな販売所が併設されていた。
生産者のゆげさん夫婦に挨拶した瞬間、「若いな!!」と驚かれた。最近行くところが渋い場所(年齢層が高い場所)が多いせいか若

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九州民藝旅3日目④

九州民藝旅3日目④

そして、最後にずっと行ってみたかったお店「SHOP編集」へ。

SNSで知ってから行ってみたいな〜となんとなく思っていた場所。とにかくお店をされている2人の女性とお店と作っているものの雰囲気がゆるゆるでたまらなくてずっと癒されてきた。。。そんな癒しのスポットに行く日がまさかやって来るとは!!

「Kibiru」からほど近い場所なのに、住宅街の中の場所でまったく見つけられず、同じ場所をぐるぐるぐる。

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九州民藝旅3日目③

九州民藝旅3日目③

ここからは、広川町のお隣のまち、筑後市に向かう。
と言っても車で10分くらい。
お目当ては、郷土玩具の赤坂人形(ててっぷっぷ)。
以前にその存在を知ったとき、あまりのゆるさとかわいさにびっくりした。
今回八女に行こうと思ったとき、赤坂人形のお店が近いことを知ったので行くことに決めた。

念願のお店に着いたとき、意外にも大通りに面していて隣がチェーン店のお弁当屋さんだったりして立地に驚いた。

店内

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九州民藝旅3日目②

九州民藝旅3日目②

教えてもらった隣の工房にお邪魔する。
入り口ではおばあちゃんがいろんな食材を売っていて、ピーナッツやらいもけんぴやら試食をくれた。普段はまちのくだもの市場や観光案内所的な場所で販売しているらしい。
いもけんぴをいただこうとしたら、「荷物になるから後にしたら?」と言ってくれた。工房内を見てからまた後で買います、ということで先に中に入る。

そこでは反物や反物で作られた服、反物の切れ端などが販売されて

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九州民藝旅3日目①

九州民藝旅3日目①

朝、キッチンに行くとすでに山本さんが来て掃除をしたり、スタッフのオギノさんがアイロンをかけていた。オギノさんは広川町出身広川町育ちでまちのことに精通している方で、お手伝いに来ているらしい。その姿を見て、地域で助け合って暮らしているのが素敵だなと思った。

ゲストハウスのすぐ横には畑があり、「じゃがいもを掘って食べていいよ」とか、今日訪れる予定の久留米絣の工房らへんで工房開きをしているから織り機の機

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九州民藝旅2日目②

九州民藝旅2日目②

夕方17:30頃、八女市のお隣広川町に着く。
今日から3泊するゲストハウス「Orige」がある町だ。

八女市でゲストハウスを探しているとき、なかなか見つからなかった。
あるのは高級ホテルやビジネスホテルがほとんどだった。
その土地の情報や人との出会いを旅の目的ともしていたので、やっぱりゲストハウスに泊まりたい。そのとき、八女市の隣町で発見した「Orige」
割と最近できたところでとてもきれいな上

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九州民藝旅2日目①

九州民藝旅2日目①

朝、(正式には明け方?夜明け?)ニワトリの「コケコッコー」で目が覚める。

まさかの時間に起こされ、それから何時間置きなのか何回か鳴き声が聞こえてきた。自分が人生でまさかこんな体験をするとは思ってもみなかった。

それからのそのそと起き、外に出る。思っていたより寒くなく、外の空気が気持ちいい。今日は、おとなりの県、大分にある「小鹿田焼の里」に行く予定だ。

八女から意外と近く、興味深い場所でもあっ

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九州民藝旅1日目②

九州民藝旅1日目②

町家交流館を後にし、宿へと向かうことにする。
夜ごはんをどうしようか迷ったが、宿の近くにあまりごはん屋さんも無く、何かスーパーで買って行って宿で食べることにした。

地元のスーパーなどローカルな場所に行くのは楽しい。
特に、ご当地の食べものなど探すことが特に楽しい。

そんな初めての九州スーパーを楽しんで買いものをした後、いよいよ宿へ向かう。今日泊まる宿は、八女市の山奥にある「天空の茶屋敷」という

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九州民藝旅1日目①

九州民藝旅1日目①

鳥取島根民藝旅から帰ってきてから数日後、今度は九州に旅立つ。
突然決めたわけではない。ここ最近ずっと行きたいと思っていた場所、福岡県の八女市に行きたいと思っていたからだ。

工芸、民藝、ローカル系の本や雑誌などを見ていて知ったのは、八女市が工芸やものづくりが盛んな場所ということ。そして、八女茶のさんちであること。
工芸や民藝、お茶が好きで興味のある私にとっては一度訪れてみたい!と気になっていたのだ

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鳥取島根民藝旅4日目②

鳥取島根民藝旅4日目②

次の目的地、鳥取砂丘へと向かう。
旅に出る前、民藝に特化して計画を立てていたので鳥取砂丘に行くつもりはなかった。けれど、時間に余裕がありそうなのと、一回行ってみたい気持ちもあり、急遽行くことに決めた。

鳥取砂丘は鳥取市街地から近いので、割とすぐ着いた。
今回の旅で初めて観光地らしき場所に来たので、人の多さと大型観光バスにびっくりした。(出雲大社にも行ったけど、閉門直前だったのでほとんど人がいなか

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鳥取島根民藝旅4日目①

鳥取島根民藝旅4日目①

朝、今回の旅ではじめてゆっくり起きた。
といっても8時だけど、毎日7時頃に起きていたから少しゆったり。
今日は長距離移動もなく、4日間の中で一番ゆったりしたスケジュールだからだ。

準備をして、屋上で昨日「白バラ工場」で買ったコーヒー牛乳ロールケーキを食べる。こんな気持ちいい場所で朝の時間を過ごせるなんて、なんて幸せなんだと思った。

「鳥取に来たときまた泊まろう!」そう思いながら、「Y」を後にす

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