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九州民藝旅1日目①

鳥取島根民藝旅から帰ってきてから数日後、今度は九州に旅立つ。
突然決めたわけではない。ここ最近ずっと行きたいと思っていた場所、福岡県の八女市に行きたいと思っていたからだ。

工芸、民藝、ローカル系の本や雑誌などを見ていて知ったのは、八女市が工芸やものづくりが盛んな場所ということ。そして、八女茶のさんちであること。
工芸や民藝、お茶が好きで興味のある私にとっては一度訪れてみたい!と気になっていたのだ。

今回は前回の鳥取島根に比べ大移動もせず、八女周辺に滞在してゆったり見たり話を聞いたり体験したり、と考えていたのでなんとなく気分も楽だった。


当日の朝、朝の5時台に起きる。こんなに早く起きるのは久しぶりで、起きれるか心配だったけれど、意外に大丈夫だった。ここから飛行機に乗るために空港へ向かう。飛行機に乗るのも久しぶりだったので少しワクワクした。空港や飛行機に乗って海外に行く度にいつもワクワクしていた頃を思い出す。
外はまだ寒かった。
行きの特急に乗っている人はほとんどいなくて快適だった。駅やホームでは通勤の人たちが行き交っており、朝早くから通勤している人多いんだな〜と窓の外を見ていた。

空港に着き、「久しぶりの空港ーーー!!!」とテンション上がって浮かれて歩いていると、ターミナルの場所を探すのに苦労する。今回はLCCなのでターミナルが違ったのだ。バスで移動し、第2ターミナルに着く。チェックイン、荷物を預け、保安検査場を通っていたらあっという間にもう搭乗の時間になっていた。

搭乗口には福岡行き以外にも沖縄や北海道に行く人たちが待っていた。「やっぱり沖縄に行く人が多いのかな〜。」と考えていた。

飛行機に乗ると以外にも満席でびっくりした。1時間ほどの移行機の旅は一瞬だった。あっという間に福岡空港に着き、レンタカーを借りるまでに時間があったのでお昼ごはん。
福岡空港はとてもきれいで、初めて降り立った九州の地にワクワクしていた。

その日は八女市の市街地を少し見て、宿に向かうことにした。
空港近くのレンタカーの営業所でレンタカーを借りて、さあ出発!
空港が街中にあって便利な場所にあったことには驚きだった。運転し始めるともうすぐ街なのだ。九州での運転は初めてなのでドキドキする。八女市まではほぼ曲がることもなく一本道だったので楽だった。ただ、鳥取を運転したときよりは大型トラックが多かったり、街の風景が多かったり、のんびりしている車が少ないイメージだった。

八女市にやってくると、またもや駐車場問題。この辺りは意外にも駐車場が無いのか見つからない。なんとか見つけ、いざ街に繰り出す。暑さと疲れでいったんお茶でもしたいと思い、行ってみたかった「ao cafe」へ。
昔、芸妓さんの券番とされていた建物を改装したらしく、古民家風のような、少し京町家を感じさせるような建物がとても味わい深くてたまらなかった。


人気店のようなので、空いてないかもと思っていたらなんと奇跡的に空いていて案内してもらえた。しかも、お部屋を貸切状態で!滞在時間の制限はあったけど、十分だった。玄関からお部屋に向かうまでの廊下や店内の様子も古いながらもどこかオシャレで、案内されたお部屋は外のお庭がとても綺麗だった。窓側の席に座り、お庭を眺めながらゆったり。なんとも贅沢な時間。




程なく、注文した八女茶パフェをほおばる。
暑さと疲れにやられていた体に染み渡る。。。八女茶のアイスクリームおいしゅうございました。お茶を使ったスイーツは他にもあったので、今度はほかのメニューも食べてみたいな。
お店には焼き菓子もたくさん売られていて、どれもおいしそうだった。



宿に行くまでに少し時間があったので、街を散策することにした。
行ってみたかった「うなぎbooks」へ。同じ地区にある九州を中心とした日本の地域の商品を扱う「うなぎの寝床」がされている本屋さん。「うなぎの寝床」は商品以外にもツアー企画や宿も運営されていて、地域の文化を伝えていこうとしていてとても魅力的な活動をしている。個人的にもとても興味がある。



そして、たどり着いた。
店内は意外にこじんまりしていて、建物はやはりむかしの建物を改装されている様子で趣きがあった。本はテーマごとに並べられており、いわゆる普通の大型書店の並びとは違ってセレクトされているものが面白かった。例えるなら、京都でいうと「京都岡崎 蔦屋書店」や「恵文社一乗店」のような雰囲気。何か面白そうな本を探すにはいい場所かもしれない。



その後、駐車場へ向かう途中に「町屋交流館」を見つけ入ってみる。交流館の方たちがとてもいい方たちでいろいろ教えてくれた。京都から来たと伝えると驚かれ、ここはあまり遠くから人が来ないのかな?と思った。(遠くても九州市内とか。)色々話を聞いてると、八女はまだあまり観光地化されておらず、土日も少し人が増えるぐらいと。確かに歩いていても思ったが、全然人がいないのである。さびしい感じもあるが、混み混みで観光客向けのお店ばかりになっている場所よりは良い気がした。

他にも、工芸が好きなら伝統工芸館へ行くといいよ、とか黒木町・星野・笠原辺り(八女市の中でも山の方のエリア)から八女はお茶が広がったから茶畑が多いとか、八女市は合併されたから北九州市と同じくらい大きいけど人口は6万人ぐらい(北九州市は100万人ぐらい)などいろんな情報を教えてくれて面白かった。

最後には、駐車場があまり無い話をすると、近くの駐車場まで教えてくれてくれた。

「八女の人は親切であたたかいな〜。」となんだか心があたたかくなる出来事だった。

②へつづく。



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